Kelly Slater paddling

今回のテーマはずばりパドル。ケリーのパドル映像を使い、パドル上達のメカニズムを説明してくれるのは、XSWIMとサーフィン・パドリング・アカデミーの創設者であるロブ・ケースです。

ロブは、水泳歴30年以上、サーフィン歴15年以上の人物で、特に水泳とサーフィンの共通点である水を漕ぐパドルに関してはプロフェッショナル。

ロブによると、ケリーから学ぶべきパドルのコツは3つあると言います。


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1. 頭を動かさない

Kelly Slater paddling point 1

体の縦軸に位置する頭。頭をパドル中、左右に動かすと、体も連動して動いてしまいます。すると、水に対して抵抗となってしまうので、極力動かさないようにとのこと。

2. 肘の位置は高めに

Kelly Slater paddling point 2

肘を高くする利点は2つあり、一つはストロークの終わった腕を前方に戻す時、水の抵抗を減らしてスムーズに戻すことができる点。

2つ目が最も重要で、肘を高くしていると、前方に振り出した手を縦に入水できます。真っ直ぐ進むパドル時に、最も推進力を得るストロークは、水に対して腕が垂直に伸びて最大限に水をキャッチできる時です。

つまり、手を縦に入水させるという事は、入水直後から最大限の推進力が得られるという事です。

3. レールからレールへわずかな体重移動

Kelly Slater paddling point 3

これはケリーの映像より、5:47~からの映像の方が分かりやすいのですが、ストロークの終わりそうになった腕のレールが少し浮き上がるのが分かると思います。

この利点は、ストローク後の腕を前方に戻す時、重心が逆側のレールに移動することで、腕が水にあたり推進力の抵抗となる点を防ぎます。

また、重心移動させると、バネのような動きが可能となり、ローテーターカフではなく、パドリングで最大限の力を発揮する筋力である大胸筋と広背筋を使うことができるとのことです。

まとめ

最後に個人的な見解となりますが、パドルにおいて、手で水をキャッチする感覚を覚えるのが、ビギナーにとっては重要だと思います。私はパドルが遅く、何度もプールヘ行っては挫折しました。しかし、このままではサーフィンを楽しむ以前のパドルで苦しむことが嫌になり本気で通うことに。

以前は、全力でストロークをすれば水をキャッチする感覚があったので、必死に泳ぐのですが、50mほどで息が上がって休憩。しかし、2ヶ月ほどすると、力を抜いても水をキャッチできるようになり、スピードも上がり、泳げる距離が格段に伸びることに。

さらに、半年ほど経つと2kmほど連続で泳げるようになりました。2kmほどと言うのは、疲れてはいないけど、飽きるので止めてしまうということです。

サーフィンはかなり過酷なスポーツ。ただ、その分だけ喜びもあります。そのため、パドルで挫折してしまう初心者の方が、少しでも参考にしてもらえたらと思います。

ケリーのお勧め過去記事は、下記リンク先から参照して見て下さい。

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