冬のオアフ島ノースショアでは、コンテスト以外にフリーサーフィンでのパフォーマンスを競うイベントがあります。その内の一つである「Oakley Wave of the Winter」は、波のサイズ、難易度、スタイルといった観点から、一本のベストライディングを競うもの。

今シーズン、同イベントを制したサーファーがジェイミー・オブライエンとなりました。プレゼンターとして親友のカラニ・チャップマンがやって来ると、素の反応を見せるジェイミー(昨シーズンもそうですが、受賞は前もって知らせるのではなくドッキリスタイル)。頭の整理がつくと「今シーズンの選考はどうかしちゃったのか?」と軽口を叩きます。

受賞となったライディングについてジェイミー本人は、テイクオフ後に波を見ると、相当ディープなポジションにいることに気付いたそうです。パイプラインでは、自分でディープ過ぎると感じる時は、大抵メイクできずに潰されると言います。

そこで、バレルの中では、パンプ(アップスーン)してスピードを付けていたとのこと。すると、スピッツ(バレル内で圧縮された空気と水しぶきのミックスが、バレルの出口に向かって吹き出す現象)が何度か吹き付けてきて、まったく何も見えない状態になりながら、バレルを抜けていたと言います。映像を見ると、突風のようなスピッツが吹いているのが分かりますね。

今回の受賞者はジェイミーとなりましたが、ジェイミーとメイソン・ホーのライディングで審議が難航したと言います。しかし、決め手となったはバレルでの滞在時間。結果として、メイソンよりもロングバレルをメイクしたジェイミーの評価が高かったとのこと。

ただ、冬のノースショアでもう一つイベントがあります。それは、ウインターシーズンにおいて、コンスタントに素晴らしいパフォーマンスを見せたサーファーに送られる賞「Clif Bar Overall Performance Award」。こちらは、メイソンが受賞しました。理由は、バックドア・シュートアウトでの優勝、ボルコム・パイプ・プロでの2位という成績が大きいですね。

ちなみに、昨シーズンにおける上記2つのイベントは、ケリー・スレーターが制しています。二冠を達成した初のサーファーという快挙でした。その過去記事については、下記リンク先から参照して見て下さい。

2013/2014年シーズン「Oakley Wave of the Winter」を受賞したケリー・スレーター

今シーズンのジェイミーのお遊び動画は、下記リンク先から参照して見て下さい。

ザ・ウェッジに続きバックドアでのボードトランスファー:ジェイミー・オブライエン

17フィートのマカハを7名乗車サップスクワッチでチャージ:ジェイミー・オブライエン


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