近年、発展著しい人工波によるウェイブプール。日本でも、以前には横浜のワイルドブルー、宮崎のシーガイアといったウェイブプールがありましたね。

世界のウェイブプールで言えば、フローライダーではなく、普通にサーフできるという意味において、一般公開されている施設としては、アラブにあるワディ・アドベンチャー(Wadi Adventure)がベストな場所ではないでしょうか。

今回の記事は、そんなワディ・アドベンチャーに追いつけ追い越せと2015年8月1日にオープン予定となっているサーフ・スノードニア(Surf Snowdonia)に関する内容となります。


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サーフ・スノードニアの場所は、イギリスのウェールズ北部コンウィに位置するドルガルログとなります。電車でアクセスする場合、ロンドン中心部の北側に位置するユーストン(Euston)駅から、直通電車に乗ってスランドゥドノ・ジャンクション(Llandudno Junction)駅まで3時間。スランドゥドノ・ジャンクション駅からは、サーフ・スノードニアまで定期便のバスが運行しているとのこと。

サーフ・スノードニアでは、どのような人工波がブレイクするのか気になる所。使用している装置はウェイブガーデン(Wavegarden)です。ウェイブガーデンの名前を聞いたことのある方は多いと思いますし、ウェイブガーデンをウェイブプールを備えた施設と考えている方は多いかと思います。

しかし、ウェイブガーデンとは、企業名であり、人工波を発生させる装置の名前でもあります。2012年辺りから、スペインのバスク地方に設置されたウェイブガーデンの波に乗るプロサーファーの動画が、ネット上では多数アップされたので、ウェイブガーデンという名前が先行し、施設名と思った方が多いのではないでしょうか。私も、その一人でした。

ウェイブガーデンとしては、人工波を発生させる装置なので、世界各地でウェイブガーデンの使用を促進させています。ちなみに、バスク地方で人工波に乗れるかと思いきや、バスク地方に設置されたのはデモンストレーション用のプロトタイプであり、一般開放されていません。

つまり、今年2015年8月にオープンするイギリスのサーフ・スノードニアが、ウェイブガーデンを使用した施設として、一般客が利用できる世界初の施設となるのです。

気になるお値段は以下の通りです。

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ビギナー向けのスープ(波が崩れた後の泡状の波)でのサーフィンは19ポンド(現在の為替価格で3,600円ほど)/1時間から、まともな波に乗るなら最安のプランが26ポンド(現在の為替価格で5,000円ほど)/1時間からとなります。

波は好みに合わせてライトとレフトを選べ、最長で20秒はライド可能。最大サイズは1.2~2メートルで、バレルセクションもありとのこと。ちなみに、各種プランについては、今後多様になるそう。そのため、オープン後の集客状況次第では、お得な値段で利用することも可能になるかもしれません。

ちなみに、今回のサーフ・スノードニアに続き、来年2016年には、米国テキサス州オースティンでも北アメリカ初となるウェイブガーデンを使用した施設が誕生するといいます。

ウェイブガーデンが勢い良く世界的に進出する様相となってきましたが、以前に紹介した本格的な波を追求するグレッグ・ウェバーのウェイブプールや、ケリー・スレーターによるウェイブプールなど、まだまだ競争が始まったばかりのウェイブプール戦国時代。

サーファーにとっては喜ばしい技術革新であるため、企業同士が切磋琢磨することで、より良いウェイブプールが一般化されていくことに期待したいところです。

詳細については、下記リンク先の公式サイトから参照して見て下さい。

公式サイト「Surf Snowdonia

下記動画は、イギリスを代表するエアリアルサーファーのルービン・アッシュ、そして、昨年2014年ワールドチャンピオンとなったガブリエル・メディナによるウェイブガーデンでのサーフ映像となります。