エアリアルのバリエーションの一つであるバックフリップ。日本語でバク宙という言葉通り、サーフボードをグラブしながら上下反転しながらの縦回転となります。

今回の動画は、昨年2014年度サーファーポール(サーファーの人気投票)でナンバー1となったジョンジョン・フローレンス「John John Florence」(22歳)によるバックフリップ2連発&ステールフィッシュグラブのトゥイークのスローモーション映像となります。


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バックフリップを初メイクした先駆者は、アンダーグランドなフリーサーファーであるハワイアンのフリン・ノヴァック。ただ、バックフリップとして認められるまでの道筋は、平坦ではありませんでした。

バックフリップとして認められる上で重要なポイントとなったのは、ちゃんと縦回転しているのかという点。縦回転となれば、回転の途中、上下反転するので必ず頭が真下&ボードが真上にくるタイミングがあります。

しかし、回転している最中、縦ではなく斜め回転になることが多く、正式にメイクと認められるまで、先駆者のフリンは長い年月を掛けることとなりました。

その点を踏まえると、今回のジョンジョンの映像は、1発目はバックフリップと言えますが、2発目のエアーは、回転の軌跡を見ると斜めとなり、個人的にはバックフリップではないと思います・・・。

仮に、フリンが初メイク以前に、今回のジョンジョンの2発目のような映像でバックフリップをメイクしたと宣言しても、誰も認めなかったことでしょう。

ジョンジョンのサーフィンは大好きで、今回のエアーは全て異次元ムーブです。ただ、ビッグネームのサーファーとアンダーグランドサーファーでは、周りの扱いが明らかに違うなとも感じてしまいました。