WSLのイベントは、基本的に波がフラットにならない限りは、どんなに酷いコンディションであっても終了させます。そのため、イベントをキャンセルさせるなんて、ほとんど聞いた事がありません。

例外として、今年のワールドツアーでは、南アフリカのJベイ・オープンのファイナルでシャークアタックが発生したため、安全面の配慮からファイナルのみがキャンセルになった事例がありますね。

Jベイ(南アフリカ)のWSLサーフイベント決勝でシャークアタック発生:ミック・ファニング

今回紹介するイベントのキャンセル理由は、波がサイズアップし過ぎたため。非常に珍しいですよね。そこで、同イベントの最終日のハイライト映像をお届けします。


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イベント開催地であったのは、過去にはワールドツアーイベントも開催された事もある南米チリのアリカ(Arica)に位置するエル・グリンゴ(El Gringo)。ツアーイベントが開催されたとあり、当然、ワールドクラスの波がブレイクするスポットです。

基本的な波質はバレルで、ライトとレフトの両方向に割れるパワフルなヘビーブレイク。そのため、ビッグウェイブサーファーなどといったチャージャーが多く参加していたそうです。

現在の波予報を持ってすれば、ビッグスウェルの到来は予測可能。同イベントでも、イベント最終日にサイズアップすることは分かっていました。そこで、エル・グリンゴからすぐ近くに位置するビッグウェイブスポット「エル・ブエイ(El Buey)」に移動して、最終日開催を検討しました。

しかし、エル・ブエイの使用許可を取り付けることのできなかった運営サイド。会場のエル・グリンゴを見ると、20フィート以上の波が押し寄せ、とても選手の安全面を確保できないとのことで、キャンセルとなりました。

ちなみに、セミファイナルからスタート予定だった最終日。セミファイナリストの4名は、全員が3位の順位となり、賞金も均等に分けられたそうです。

最終日ハイライト(0:44~からエル・ブエイでのセッション映像。どれほどのビッグスウェルが入ったのか分かります)
https://youtu.be/MOUbD_vkoYg

最終日の前日ハイライト(アリカの波をチェックできます)
https://youtu.be/5A_6ZEWhX5M