ミック・ファニング
ミック・ファニング Photo:WSL / Kelly Cestari

現地時間12月10日(ハワイ)、オアフ島ノースショアのパイプラインを舞台に、トリプルクラウン最終戦でもある2015年度メンズWCT最終戦「ビラボン・パイプマスターズ(Billabong Pipe Masters)」のラウンド1が終了しました。

2015年度メンズWCT最終戦「ビラボン・パイプマスターズ」:トライアル


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予報通りに8~10フィートのスウェルが残った本日。ワイルドコンディションながらも、風向きが改善する予報とのことで、コンテストはオンとなりました。ただ、結果を見ればロースコアが目立ち、あまりコンディションが良いとは言えない一日でした。

出場サーファー情報として、昨日のトライアルイベント開始前のパイプラインでのフリーサーフ後、体の不調を訴えていたオーウェン・ライトが欠場となりました。

波に巻かれた影響から激しい脳震盪を起こし、脳内で軽度の出血が認められたり、体が思い通りに動かせないとのことで、入院生活を余儀なくされてのことです。オーウェンのリプレイスメントは、トライアルで3位となったメイソン・ホーが出場となりました。

速報!オーウェン・ライトがパイプマスターズ欠場の恐れが発生

本日注目のヒートは、最もワールドチャンピオンになる可能性が高い現WCTランキングのトップ3。ミック・ファニング、フィリペ・トレド、アドリアーノ・デ・スーザですね。

2015年度メンズWCTにおけるタイトルレースのシナリオ

3人の中で、3人ヒートのラウンド1を勝ち上がったのはミックのみ。最強のワイルドカードであるブルース・アイアンズを相手に、ミックはバックドアで9.43ポイントを出し、僅差でブルースを破りました。

9.43pt byミック・ファニング
https://youtu.be/eRMEHxb0ltQ

一方、フィリペは元パイプマスターのジェイミー・オブライエン、アドリアーノはミシェル・ボウレズに敗退し、次は後が無いラウンド2送りとなりました。

ちなみに、ラウンド2の対戦相手は、フィリペはブルース、アドリアーノはトライアルで優勝したジャック・ロビンソンと、いずれも簡単には勝てない相手との組み合わせとなっています。

タイトルレース以外に目を向けると、素晴らしいパフォーマンスを見せたのがパイプマスターズを最後にツアー生活を引退するCJホブグッド。本日唯一のパーフェクト10をスコアしました。

パーフェクト10 by CJホブグッド
https://youtu.be/NDBNf6VbbLg

CJに続くシングルハイエストスコアは、カイ・オットンによる9.73ポイント。絶対に潰されたと思ったのに抜けてきたCJのミラクルバレル(チューブ)と異なり、カイのバレルライドは、パイプラインではお手本のようなパフォーマンスでした。

9.73pt byカイ・オットン
https://youtu.be/BkihLiAdbdw

今後の波予報は、本日のスウェルはサイズダウン傾向にあり、明日11日(金曜)の午前はサイズが残るとのことで、午前中だけ開催するかもしれません。ちなみに、スウェルの向きが北寄りになるので、ライトハンダーのバックドアが良くなる見込み。

現地ハワイで11日の朝一スタートならば、日本時間では12日午前3時頃からのスタートとなります。パイプマスターズの詳細については、下記リンク先の公式サイトからチェックして下さい。

公式サイト「Billabong Pipe Masters

本日の結果

・ラウンド1

Heat 1: Italo Ferreira (BRA) 14.26, Adrian Buchan (AUS) 9.33, Glenn Hall (IRL) 1.70

Heat 2: Mason Ho (HAW) 6.17, Jadson Andre (BRA) 5.70, Dusty Payne (HAW) 1.70

Heat 3: Gabriel Medina (BRA) 12.60, Keanu Asing (HAW) 7.84, Wade Carmichael (AUS) 3.73

Heat 4: Michel Bourez (PYF) 9.33, Adriano de Souza (BRA) 7.23, Jack Robinson (AUS) 5.06

Heat 5: Jamie O’Brien (HAW) 8.06, Filipe Toledo (BRA) 7.84, Kolohe Andino (USA) 6.50

Heat 6: Mick Fanning (AUS) 14.60, Bruce Irons (HAW) 14.33, Sebastian Zietz (HAW) 4.37

Heat 7: Kai Otton (AUS) 12.40, Julian Wilson (AUS) 3.84, Ricardo Christie (NZL) 3.10

Heat 8: Jeremy Flores (FRA) 11.27, Jordy Smith (ZAF) 7.17, Matt Wilkinson (AUS) 3.94

Heat 9: C.J. Hobgood (USA) 14.97, Taj Burrow (AUS) 11.26, Kelly Slater (USA) 9.80

Heat 10: John John Florence (HAW) 13.33, Nat Young (USA) 6.67, Brett Simpson (USA) 1.50

Heat 11: Bede Durbidge (AUS) 2.84, Adam Melling (AUS) 1.14, Wiggolly Dantas (BRA) 1.10

Heat 12: Josh Kerr (AUS) 13.06, Joel Parkinson (AUS) 8.17, Miguel Pupo (BRA) 3.44

ハイライト動画
https://youtu.be/OIYgotWMrf8