Waimea 2016.1.27

モンスタースウェルが来襲した2016年1月27日のハワイ。すでにお伝えした通り、オアフ島ノースショアのワイメアでは、クローズアウトになるほどのビッグスウェルが押し寄せ、ケリー・スレーターがアウトに出れないほどのコンディションとなりました。

ビッグ・ウェンズデーになったワイメア!ケリーすらアウトに出れなかったセッション動画@2016/1/27

しかし、ワイメアで活躍できずとも、注目を集めるのがケリー。なんと、ワイメアでのサーフィンの代わりに人命救助をしたと言います。今回の記事は、ケリーによる人命救助劇の内容についてお伝えします。


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今回の話題が広まったのはSNSでのこと。オーストラリアWA(ウエスタンオーストラリア)州のフォトグラファー、クリス・ホワイティが以下の投稿をしました。

「サーフィンの神様が、今日はケリーを拒んでくれて感謝してるよ。そのおかげで、私の妻(サラ)と息子(ヴァン)が助けられたんだから」。

物語の背景を説明すると、27日のノースショアは波がサイズアップし過ぎ、沿岸を走る道路「カメハメハ・ハイウェイ」まで波が押し寄せることもあったそうです。

そのハイウェイから波を眺めていたのがサラとベビーカーに乗ったヴァン。すると、ビッグウェイブが道路まで押し寄せ、足元をすくわれたサラとヴァンの乗ったベビーカーは転倒し、ヴァンの耳と口は砂まみれになったそうです。

そこに登場したのがケリー。すぐさま倒れたベビーカーを起こし、そのおかげで何事もなく済んだと言います。ちなみに、サラは転倒の影響でひどい打撲をしたりと、波のパワーが相当であったことが分かります。

クリスのコメントで「サーフィンの神様がケリーを拒んだ」と前述しましたが、この意味は、ワイメアでパドルアウトできず、サーフィンできなかったということ。そのため、ケリーが海ではなく陸にいて、クリスの家族が助けられたのです。

クリスに対してケリーは以下のように返信しています。「(ワイメアでパドルアウトできなかった理由について)そんな風に考えもしなかったな。でも、普段ならあの場所にはいないから、何らかの偶発的な理由があったんだろうね」。

「僕がいなくても、ライフガードが助けてくれたはずさ。無事で何よりだし、いつか笑い話になるだろうね。それにしても、ヴァンにとって初めての波は巨大だった。WA(ウエスタンオーストラリア)出身の子にふさわしいな」。

ワイメアではクローズアウトの洗礼を受けてアウトに出れなかったものの、陸では人助けをしていたケリー。ただでは終わらない男ですね。