シルヴァナ・リマ
シルヴァナ・リマ photo:WSL / Kelly Cestari

来月3月10日、クーランガッタ(オーストラリア)のスナッパーロックスを舞台に、メンズの「クイックシルバー・プロ・ゴールドコースト」とウイメンズの「ロキシー・プロ・ゴールドコースト」のウェイティングピリオドがスタート。

同イベントを初戦として、WSL(ワールド・サーフ・リーグ)が運営するサーフィンの世界最高峰コンテストであるWCT(ワールド・チャンピオンシップ・ツアー)の2016年シーズンが始まります。

そんな新たなバトルが迫ってきた中、WSLによる昨年2015年シーズンの「思い出に残るシーン」が発表されました。そこで今回から、開催イベント順にWSLが取り上げた名シーンを紹介していきます。


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第一弾となるのは、ウイメンズWCT初戦「ロキシー・プロ・ゴールドコースト」でのシーン。取り上げられているのは、同イベントのラウンド4において、シルヴァナ・リマ「Silvana Lima」(31歳)がパーフェクト10を叩き出したエアリバースを入れたライディング。

シルヴァナと言えば、2006年にWCT入りを果たした後、2008年と2009年にはWCTランキング2位と、ワールドタイトルの座まで後一歩の位置に付けたブラジリアンサーファー。

長年に渡りWCTサーファーの席をキープしていましたが、怪我に苦しめられ、2013年シーズンをもってWCT落ちすることに。この時点で29歳とウイメンズの現役としてはかなりのベテランなので、引退すると思われたのですが、再度WCT入りを目指しました。

そして迎えた2014年シーズン、なんとWQSでチャンピオンとなり、ワールドツアーに返り咲いたのです。残念ながら、2015年シーズンの結果は不調だったので、またまたWCT落ちしてしまいましたが。

そんなシルヴァナのサーフィンの特徴は、ツアーサーファーの中ではかなり年齢は上なのですが、若手以上にアグレッシブな点。その証明となったのが、今回の動画で見せたエアリバース。

ウイメンズWCTサーファーにとって大きな刺激となり、エアリバースにトライするサーファーが増えたのは紛れもない事実。王道であるステファニー・ギルモアやカリッサ・ムーアとは路線が異なるものの、大きな影響力を持つサーファーであることは間違いないです。