ジョンジョン・フローレンス photo:WSL
ジョンジョン・フローレンス photo:WSL

現地時間4月9日(オーストラリア)、オーストラリアWA(ウエスタンオーストラリア)州マーガレットリバーを舞台にしたWCT第三戦「ドラッグ・アウェア・マーガレット・リバー・プロ(Drug Aware Margaret River Pro)」のメンズのラウンド1ヒート10~ラウンド2が開催。

本日の波のサイズは、昨日よりも少しサイズアップしてセットで頭半ほどで、風は強めのオフショア。タジ・バロウの引退表明という驚きの発表からスタートしました。

タジ・バロウがフィジーイベントを最後にワールドツアー引退を発表

明日からスタートの2016年「ドラッグ・アウェア・マーガレット・リバー・プロ」情報

2016年WCT第三戦「ドラッグ・アウェア・マーガレット・リバー・プロ」:初日ハイライト


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タジの引退ですが、昨シーズン終わりには「子供ができて成績が向上するサーファーを多く見てきたから気合が入ってる」とコメントしていていました。

しかし、今シーズンはすでに1コケと2コケというタジにしては珍しいほど結果が悪かったので、シーズン半ばにしての引退に踏み切ったのかもしれません。

ヒートにおける本日の主役は、何と言ってもジョンジョン・フローレンス。昨年の同イベントで準優勝のジョンジョンは、シングルハイエストスコアとなる9.87ポイント、トータルハイエストスコアとなる18.87ポイントという圧倒的な強さ。

9.00ポイントのライディングでは、強いオフショアではメイクが難しいエアリバースまでメイクしています。エアーが難しくなる理由は、岸から沖に向かって吹くオフショアだと、飛び出した時にサーフボードのデッキに風が吹き付け、足から離れるためであり、こういったコンディションでは、メイク率が下がるのでエアリアル自体を狙うサーファーが少ないのです。

ジョンジョン・フローレンスの9.87ポイント
https://youtu.be/KgyPqIvvvu4

ジョンジョン・フローレンスの9.00ポイント
https://youtu.be/nVhFG4PBFJU

ジョンジョンに次ぐシングルハイスコアは9.77ポイントを出したセバスチャン”シーバス”ジーツ。ジョンジョンと同じヒートということで、ラウンド1は敗退となりましたが、ラウンド2では同じハワイアンのキアヌ・アシンを破ってラウンドアップを果たしています。

シーバスの9.77ポイント
https://youtu.be/sz8DPZJAOtE

もう一人印象的だったのは、9.63ポイントを出したウィゴリー・ダンタス。ジョンジョンやシーバスと異なり、メインブレイクでバックサイドとなるグーフィーフッターのウィゴリーは、トップアクションに入るタイミングが正確無比でした。

ウィゴリー・ダンタスの9.63ポイント
https://youtu.be/8eRHkrqalwc

本日一番の波乱と言えば、ラウンド1&2でのケリー・スレーターの敗退。ケリーほどの存在になると辛いのが、負けてもインタビューを受ける点。敗因については、サーフィンの調子ではなく波選びだと口にしています。

「セットの一本目が良さそうに見えたけど、実はレオ(ラウンド2の対戦相手)が乗った二本目の方が良かったんだ。でも、裏に入ってる波は見えないでしょ」とのこと。

本日の五十嵐カノア情報としては、一本目でバリエーションを変えるトップアクションを組み入れて8.50ポイントを出し、その後のバックアップスコアはミディアムレンジとなりましたが勝ち上がりました。

ツアールーキーにして、未だに1コケの成績がないのは凄いです。ただ、次の対戦相手はジョーディ・スミス。トップ中のトップなので、カノアにとって正念場になるのは間違いありません。ここで、コンテストで勝つサーフィンに徹するのか、ワイプアウトを恐れないベストを尽くすのか見逃せません。

五十嵐カノアのラウンド2ヒート10のダイジェスト動画
https://youtu.be/Cpvyv0Zr3k0

今後の波予報は、明日からは多少サイズダウンながらも月曜まで本日と似たようなサイズが続く予報。12日(火曜)からはサイズダウンと共に風はオンショア。

15日(金曜)辺りから、本日と同じようなコンディションに戻るとの予報。つまり、待ってもコンディションが上向くことはないという予報なので、明日も明後日も開催されることでしょう。

イベント詳細に関しては、下記リンク先の公式サイトをチェックして下さい。

メンズの公式サイト「Drug Aware Margaret River Pro

ウイメンズの公式サイト「Drug Aware Margaret River Pro (W)

本日の結果

メンズ

・ラウンド2

Heat 1: Jeremy Flores (13.00) 14.80 def. Jay Davies (AUS) 14.60

Heat 2: Jordy Smith (ZAF) 15.94 def. Jacob Willcox (AUS) 13.73

Heat 3: Leonardo Fioravanti (ITA) 16.60 def. Kelly Slater (USA) 13.43

Heat 4: Wiggolly Dantas (BRA) 18.06 def. Jack Robinson (AUS) 14.37

Heat 5: Adrian Buchan (AUS) 18.00 def. Dusty Payne (HAW) 17.93

Heat 6: Adam Melling (AUS) 13.84 def. Conner Coffin (USA) 12.63

Heat 7: Caio Ibelli (BRA) 14.74 def. Alex Ribeiro (BRA) 12.83

Heat 8: Alejo Muniz (BRA)12.23 def. Kai Otton (AUS) 10.57

Heat 9: Matt Banting (AUS) 14.90 def. Stuart Kennedy (AUS) 13.30

Heat 10: Kanoa Igarashi (USA) 14.23 def. Ryan Callinan (AUS) 13.64

Heat 11: Miguel Pupo (BRA) 14.50 def. Davey Cathels (AUS) 13.33

Heat 12: Sebastian Zietz (HAW) 15.40 def. Keanu Asing (HAW) 13.00

・ラウンド1

Heat 10: Kolohe Andino (USA) 15.70, Kelly Slater (USA) 12.16, Miguel Pupo (BRA) 5.10

Heat 11: Josh Kerr (AUS) 14.93, Wiggolly Dantas (BRA) 14.50, Jay Davis (AUS) 9.50

Heat 12: John John Florence (HAW) 18.87, Adrian Buchan (AUS) 15.27, Sebastian Zietz (HAW) 13.20

ハイライト動画
https://youtu.be/nnubRsjbWX4