ピラティスインストラクターのアンディ・シャーウッド Photo: Andy Sherwood
ピラティスインストラクターのアンディ・シャーウッド Photo: Andy Sherwood

スポーツ前に行うウォームアップとして、大抵の方はストレッチを行いますよね。ただ、一口にストレッチと言っても、「動的ストレッチ」と「静的ストレッチ」の二種類あります。

「静的ストレッチ」とは、前屈などのように静止状態から一定方向に筋肉を伸ばすもの。一方の「動的ストレッチ」は、手足を様々な方向に動かして関節周りの筋肉をほぐすことで、体の可動域を広げるもの。動的ストレッチの代表例としては、ラジオ体操が挙げられます。

現代のスポーツにおいては、運動前に動的ストレッチ、運動後に静的ストレッチが良いと言われています。WCTイベントを見ていると、ヒート前のサーファーがエアロバイクといった動的ストレッチをしている様子が映ることもありますね。

今回の記事は、ピラティスを使った動的ストレッチとして、サーファーにお勧めのウォームアップを3つ紹介します。


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今回、動的ストレッチを教えてくれるのはニューヨークを拠点にピラティスのインストラクターを務めるアンディ・シャーウッド(女性)。

アンディは大学卒業後、慌ただしい職場環境から残業続きの日々や不摂生な食生活を送るようになり、医師から自己免疫疾患と診断されるに至りました。

このままではマズいと感じたアンディは仕事を辞め、治療のためにハワイへと渡り、取り組み始めたものの一つがピラティス。現在ではサーファーでもあるアンディは、ピラティスはアスリート全般に非常に有効であると力説します。

ここからは、横乗りスポーツに最適とアンディが提唱するピラティスの動的ストレッチを3つ紹介します。

ハンドレッド

サーファーに最適となるハンドレッド。腹筋を刺激することでバランス感覚を向上させ、心拍数を上昇させることで体を温め、酸素をたくさん取り込んで肺の調子を整えて波に巻かれても楽になる効果があります。つまり、サーフィンのウォームアップには最適というわけです。

ロールアップ

スケーターやスノーボーダーに最適となるロールアップ。体全体を伸ばして脊椎の柔軟性を高めるロールアップをすることで、腹筋のコントロールの仕方を学べると言います。

効果としては、体幹を鍛えながら、背骨の柔軟性を高めることで、スケートやスノーボードにおいて、エアーの着地時における怪我のリスクを軽減できます。

プッシュアップ

SUP(スタンドアップパドル)サーファーに最適となるプッシュアップ。体幹、腕や肩の筋力、バランス感覚といった体全体を鍛えるのに効果的です。

まとめ

各エクササイズは特定のスポーツ向けと記載してはいますが、どれもサーフィンには不可欠なので、ウォームアップのルーチンワークに加えてみてはいかがでしょうか。

アンディによると「ピラティスが素晴らしいのは、いつでもどこでもできる点。例え1日10分でも効果があって、アスリートのパフォーマンスアップに繋がるわ」とのことです。

参照記事:「3 Pilates moves every athlete needs to know

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