優勝のケリー・スレーター Photo: WSL
優勝のケリー・スレーター Photo: WSL

現地時間8月23日(タヒチ)、南太平洋タヒチのチョープーを会場としたWCTメンズ第七戦「ビラボン・プロ・タヒチ(Billabong Pro Tahiti)」が終了。

予報通りにサイズアップした本日をイベント最終日とし、11×ワールドチャンピオンのケリー・スレーターが優勝。44歳にしてWCTイベント優勝記録を伸ばしたケリーは、今回の優勝で55勝目となりました。

ちなみに、ケリーのWCTイベント優勝は2013年のパイプマスターズ以来という結果となっています。

2016年タヒチイベントのトライアルが開催されワイルドカードが決定

2016年タヒチイベントのトライアル映像&現時点における波予報

ケリーとジョンジョンが魅せた2016年WCTメンズ第七戦「ビラボン・プロ・タヒチ」:初日

ウィルコが勝ち残った2016年WCTメンズ第七戦「ビラボン・プロ・タヒチ」:二日目

ケリーとブルーノが主役の2016年WCTメンズ第七戦「ビラボン・プロ・タヒチ」:三日目


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ここ数年のケリーは、イベント最終日まで残ったとしても、まるで張り詰めた糸が切れるかのよう、呆気無い敗退が目立っていました。しかし、本日はゾーンに入っていたかのように圧倒して見せたケリー。

まずはラウンド5で、パーフェクト10を二本揃えるパーフェクトヒートという幸先の良いスタートを切ります。

ケリー・スレーターの一本目のパーフェクト10@ラウンド5
https://youtu.be/5tMBjdribPc

ケリー・スレーターの二本目のパーフェクト10@ラウンド5
https://youtu.be/Z_dPv57KiEU

続くクオーターファイナルでは、ブルーノ・サントスとの再戦となったケリー。ブルーノは一本目から9.63ポイントをマークと好調な出だしを見せたものの、落ち着いていたケリーは、再びのパーフェクト10と9ポイント台をマークして圧勝。

ケリー・スレーターのパーフェクト10@クオーターファイナル
https://youtu.be/E7Alsrm6S9A

クオーターファイナルにて、ケリー以外のヒートで白熱したのはジョンジョン・フローレンスvsジュリアン・ウィルソン。今イベントではケリーのみがパーフェクト10を出していましたが、ジュリアンもスコアすることに。

このジュリアンのパーフェクト10は、今イベントで一番凄かったです。なかなか抜けて来なかったので、「どこで何をしてたの?」といった感じで唖然とさせられるバレルでした。そして、残り1分台でマークしたパーフェクト10により、ジュリアンはジョンジョンに逆転。

しかし、その直後にジョンジョンも波に乗り、9ポイント台をマークしたことで大逆転を果たし、パーフェクト10を出しながらもジュリアンは敗退。

ジュリアン・ウィルソンのパーフェクト10と直後のジョンジョンの逆転ライド@クオーターファイナル
https://youtu.be/9GqjzQBJeDQ

続くセミファイナルでは、ヒート1でケリーがエイドリアン・バッカンを撃破。ヒート2は、ジョンジョンvsガブリエル・メディナの若手トップ対決。今イベントで最も熾烈なヒートとなったので、まずはスコア表から。

2016 Tahiti SF H2

両者ともに、パーフェクトスコアに限りなく近い大接戦。今イベントで、ケリー、ジュリアンに続く3人目のパーフェクト10を出したガブリエルでしたが、僅かな差でジョンジョンに軍配が上がりました。

ジョンジョン・フローレンスvsガブリエル・メディナのダイジェスト動画@セミファイナル
https://youtu.be/y-iu3qPBMeQ

ファイナルはケリーvsジョンジョン。両者のエピックバトルとしては、2013年のパイプマスターズのファイナル、2014年のタヒチイベントでのセミファイナルが記憶に新しく、いずれもケリーが勝利。

ヘビーウェイブでのジョンジョンとのヒートが何よりも大好きなケリーなので、今回の組み合わせは願ったり叶ったりだったことでしょう。そして、蓋を開けてみればケリーの圧勝。

2016 Tahiti Final

ケリー・スレーターvsジョンジョン・フローレンスのダイジェスト動画@ファイナル
https://youtu.be/35CSnPlFdIs

今イベントでは、ベストパフォーマンスを見せたサーファーに送られるアンディ・アイアンズ特別賞があるのですが、当然、パーフェクト10を4本もスコアしたケリーが受賞となりました。

今回のWCT第七戦を終え、最新ランキングは以下の通り。

2016 Mens WCT Rank after stop 7
全ランクはこちら

ついにジョンジョンがトップの座を奪いましたね。ジョンジョンと4位の差が、すでに13,000ポイント以上となっているので、普通に考えればトップ3がタイトルレースを争うことになるでしょう。

イベント結果に応じた獲得ポイントは以下の通り。

Points Awarded by result

今後のイベント開催地を考えると、アクション系のローワーズ、ビーチブレイクバレルのフランスとポルトガル、ヘビーバレルのパイプライン。

バレルがカギを握るイベント数が多い事から、ジョンジョンとガブリエルにとって有利になるのではないでしょうか。

メンズの次なるWCTイベントは、9月7日からウェイティングピリオドのスタートするローワーズ(南カリフォルニア)でのハーレープロとなります。

イベント詳細に関しては、下記リンク先の公式サイトからチェックして下さい。

公式サイト「Billabong Pro Tahiti

本日の結果

ファイナル
1st: Kelly Slater (USA) 19.67
2nd: John John Florence (HAW) 15.23

セミファイナル
Heat 1: Kelly Slater (USA) 18.40, Adrian Buchan (AUS) 16.10
Heat 2: John John Florence (HAW) 19.66, Gabriel Medina (BRA) 19.23

クオーターファイナル
Heat 1: Adrian Buchan (AUS) 18.16, Kolohe Andino (USA) 16.00
Heat 2: Kelly Slater (USA) 19.27, Bruno Santos (BRA) 17.43
Heat 3: Gabriel Medina (BRA) 17.90, Josh Kerr (AUS) 13.40
Heat 4: John John Florence (HAW) 17.34, Julian Wilson (AUS) 16.60

ラウンド5
Heat 1: Adrian Buchan (AUS) 16.77, Jordy Smith (ZAF) 12.60
Heat 2: Kelly Slater (USA) 20.00, Keanu Asing (HAW) 14.70
Heat 3: Gabriel Medina (BRA) 15.43, Jadson Andre (BRA) 14.33
Heat 4: John John Florence (HAW) 18.30, Joel Parkinson (AUS) 15.90

ハイライト動画
https://youtu.be/oZWG2mnzJ4Y