クロコダイルが海にいるのは普通!?クロコダイル問題に揺れる中米コスタリカのサーフシーン

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Photo: ticotimes.net

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近年、サーフィン中の脅威として取り上げられているのがサメ。世界中でシャークアタックが発生すると、大きなニュースとしてサーフィン界では取り沙汰されています。

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一方、中米コスタリカで先日開催されたWQSイベントでは、5日間のコンテスト期間において2度もラインナップでクロコダイルが目撃されてイベントは一時中断。中米の河口スポット付近でのクロコダイルアタックもクローズアップされるようになりました。

再びクロコダイル出没のWQSイベント@コスタリカ:イベントは継続の方向へ

コスタリカで開催中となっているWQSイベントのラインナップにクロコダイルが出没

今回の記事は、コスタリカにおけるクロコダイル問題に関する内容をお届けします。


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WQSイベント中にラインナップでクロコダイルが目撃された件については、幸いにして選手には被害はありませんでした。しかし、今年7月にはコスタリカトリップをしていたアメリカ人サーファーが片足を失う事故が発生しています。

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では、どの位のクロコダイルアタックが発生しているのか?アメリカ人サーファーが被害を受けたタマリンド北部のプラヤ・グランデでは、今年7月の事故が2013年以降、3件目と言います。

コスタリカ全域で数えると、今年2016年に発生した現時点までのクロコダイルアタックは7件で、死に至ったケースは1件とのこと。

これだけの発生件数を受け、クロコダイルが目撃されたWQSイベント運営に携わった組織「Orange Wave」のディレクターであり、サーファーであるウォルター・ブレネスは現在、コスタリカ当局を訴える準備を行っていると言います。

理由は、当局がクロコダイルの頭数管理ができていないため、魅力的なサーフパラダイスであるコスタリカのイメージを損なっているため。

ウォルターによると「7月にタマリンドでクロコダイルアタックが発生してから、7%の観光客を失うことになった。にも関わらず、政府は頭数管理はおろか、頭数の把握すらしていなんだよ」とのこと。

また、「最近のコスタリカではクロコダイルの数が大幅に増加しているから、攻撃的なクロコダイルを駆除する必要もあるかもしれない」とコメント。

一見すると過激に思えるコメントですが、環境問題専門の弁護士として実績のあるウォルターは、政府を動かすには十分な理由になると考えているそうです。

ウォルターの意見に賛成するクロコダイル専門家のフアン・ボラニョスは「クロコダイルの新生児の性別比率のバランスが崩れていて、オスが増えすぎてるんだ。だから、過剰なまでに攻撃的になりやすいから、頭数管理を行うべき」と意見を述べています。

今後もクロコダイルアタックが増えれば、経済面での打撃を受けるのが目に見えているコスタリカ。しかし、人工物によるサーフスポットの消滅同様、人間が自然界に手を加えても思い通りの結果とならないことが多々あります。

エコツーリズム先進国であるコスタリカだからこそ、捕殺や頭数管理ではなく、共存という形での新たな手段を模索してもらえたらと願っています。

参照記事:「Why one surfer is suing Costa Rica over crocodiles

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