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Photo: WSL / ED SLOANE

現地時間2018年4月5日(オーストラリア)、ベルズビーチをメイン会場としたメンズCT第2戦「リップカール・プロ・ベルズ・ビーチ(Rip Curl Pro Bells Beach)」とウイメンズCT第2戦「リップカール・ウイメンズ・プロ・ベルズ・ビーチ(Rip Curl Women's Pro Bells Beach)」が終了。

メンズはイタロ・フェレイラ、ウイメンズはステファニー・ギルモアの優勝で幕を閉じました。

今回の記事は、リップカールプロ@ベルズビーチのイベントレポート、動画、最新CTランキングなどといったニュースをお届けします。


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リップカール・プロ・ベルズ・ビーチ(Rip Curl Pro Bells Beach)

クオーターファイナルからスタートした本日のメンズでは、優勝したイタロ・フェレイラが圧倒的なサーフィンを見せることに。

今季からジャッジ基準が厳しくなり、エクセレントレンジ(8~10ポイント台のスコア)がめったに出なくなったものの、クオーターファイナルでエクセレントレンジを2本揃えたイタロ。

狙ったセクションへのアプローチでタイミングがズレる事がほとんどないライディングに加え、これでもかと際どいセクションを攻める姿勢が評価されているのでしょう。

セミファイナルでは本日のシングルハイエストスコアとなる9.17をマークしてガブリエル・メディナを破っています。

イタロとファイナルで対戦となったのは、引退イベントにしてファイナリスト入りというドラマティックな展開を見せた3×ワールドチャンピオンのミック・ファニング。

クオーターではチームメイトのオーウェン・ライトをミディアムスコアで破り、セミファイナルではミックもエンジンが掛かってエクセレントレンジを2本揃え、パトリック・グダスカスを破ってファイナル進出。

ファイナルでは、ミックが波に乗ってマニューバを描くたびにギャラリーからは大歓声が上がるほどイタロにはアウェイなシチュエーションでした。

しかし、バックアップスコアを出すことのできなかったミックがドラマのような優勝とは行かず、イタロがCTイベント初優勝を飾りました。

優勝したイタロのインタビューではやはり引退のミックについても触れ「ミックはヒーローで、常に刺激を受けてた。ミックのサーフムービー”3 Degrees”なんて2,000回は見たよ」とコメントを残しています。

最後に、今季からWSLとパートナーになったAirasia(エアアジア)による「Big Air」賞というものが設けられていて、グリフィン・コラピントが受賞しました。

本日の結果

リップカール・ウイメンズ・プロ・ベルズ・ビーチ(Rip Curl Women's Pro Bells Beach)

セミファイナルからスタートのウイメンズは、ヒート1ではこれまで好調だったシルヴァナ・リマのリズムが崩れ、少ない本数でしっかりスコアを稼いだタティアナ・ウェストン・ウェブが勝利。

ヒート2は事実上のファイナルと言えるステファニー・ギルモアにキャロリン・マークスというベテランとルーキーによる注目のマッチアップ。

予想通りにハイレベルなヒートとなり、安定した強さを見せるステフに対し、ルーキーらしからぬパワーサーフィンで追い上げるキャロリン。

オッキー(マーク・オクルーポ)を彷彿させるキャロリンのパワフルなサーフィンに思わずコメンテーターは、「キャロルーポ」なんて口にしていました。

最終的にシーソーゲームを制することになったのは、残り時間3分ほどで掴んだ波で本日のシングルハイエストスコアとなる9.07をマークしたステフとなりました。

ファイナルはフロントサイドのステフとバックサイドのタティアナという対決。スプレーの飛び方やスピードなどステフが圧倒的でしたが、スコアリングのポイントは異なりました。

ジャッジとしては見た目よりも、狙うセクションやバリエーションといったテクニカルな面を重視しているようで、結果的にステフは僅差での勝利となりました。

ステフがベルズビーチで優勝したのは今回で4回目。「昨日から優勝のイメージが出来上がっていたの。みんなの関心がミック(ファニング)に向いていたおかげで、プレッシャーが少なかったのも良かったわ」とのこと。

昨シーズンは1ヒート差でワールドタイトルを逃したステフ。今年こそ、レイン・ビーチリーの記録に並ぶ7度目のワールドタイトル獲得となるのか注目ですね。

本日の結果

ハイライト動画

最新CTランキング

CT第2戦となる今イベントを終え、最新CTランキングのトップ10は以下の通り。

メンズ


全ランキングはこちら

ミックのランキングトップは叶わなかったものの、CTランク3位でツアー引退というカッコよすぎる幕引きとなりました。

ランキングトップはジュリアン・ウィルソンとイタロ・フェレイラが同率。ガブリエル・メディナとフィリペ・トレドに続き、ブラジリアンタイトルコンテンダーとしてイタロも注目されそうですね。

ウイメンズ


全ランキングはこちら

今回の優勝によりウイメンズのランキングトップはステフとなりました。驚きなのは、ツアールーキーにしてCTランク3位となっているキャロリン。

珍しくかなりランキングを落としているのは、8位のタイラー・ライト、10位のサリー・フィッツギボンズで、こちらも驚きの結果です。

まとめ

次なるCTイベントは西オーストラリアのマーガレットリバーに舞台を移し、3戦続きとなるオーストラリアンレグ最終戦となるCT第3戦。

男女ともにイベント名は「マーガレット・リバー・プロ(Margaret River Pro)」で、ウェイティングピリオドは4月11~22日の設定となっています。

公式サイト「Rip Curl Pro Bells Beach

公式サイト「Rip Curl Women's Pro Bells Beach

2018年リップカールプロ@ベルズビーチ過去記事