blank
Photo: WSL / JOHN FERGUSON

アスリートにとって檜舞台であるオリンピック。

オリンピック出場はアスリートにとって大きな転機となるチャンスも高く、これまでアメリカ国籍でワールドツアー参戦していた五十嵐カノアも二重国籍であることから出場チャンスを広げるために日本国籍表記に変更しました。

今回の記事は、ウイメンズCT(チャンピオンシップ)サーファーであるタティアナ・ウェストン・ウェブ「Tatiana Weston-Webb」(21歳)が国籍表記変更の発表を行ったニュースをお届けします。


スポンサーリンク


これまでハワイアンとしてCTに参戦していたタティアナ。となると、オリンピックではアメリカ代表としてスポットを得る必要がありました。

しかし、CTランクからのアメリカ代表入りは、カリッサ・ムーア、コートニー・コンローグ、レイキー・ピーターソンなどといったサーファーの中から上位2名のみという厳しい状況。

そこでタティアナが選んだのがブラジル。タティアナの父親はイギリス生まれ(若い頃に渡米)、母親はブラジル生まれで、タティアナ本人はブラジル生まれのカウアイ島(ハワイ)育ちなので、アメリカとブラジルの二重国籍だったためです。

嬉しい発表があるのですが、今後は2020年東京五輪に向けてCTを含めブラジル代表として参戦します。私にとって非常に大きな決断であり、とてもエキサイトしています。

サーファーとして、人間として現在の私を形成してくれたカウアイ島のコミュニティや波には感謝の気持ちでいっぱいです。

ですが、ブラジルもまた私にとっては重要な意味合いを常に感じていて、最近になってブラジル五輪委員会からブラジル代表としての打診を受けました。

オリンピック出場は私にとって夢であり、サーフィンが正式にオリンピック種目に選ばれた時、夢が現実になるチャンスが生まれたと思いました。

いつでもブラジルはホームであると感じていたので、ブラジル代表になることを誇りに思っていますし、オリンピック出場資格を得るために全力を尽くしたいと思います。

ハワイにブラジル、そして世界中のファンからサポートして頂き、私はとても恵まれています。今回の決断についてご理解いただき、サポートして頂ければ幸いです。

ボーイフレンドがブラジリアンCTサーファーのジェシー・メンデスであることからも、ブラジルとの繋がりの深さを感じられるタティアナ。

人によって様々な意見の分かれる決断かもしれませんが、自分のバッググランドを最大限利用してオリンピック出場を目指す決断なので、本人の意思を尊重して応援したいところです。

ポルトガル語で今回の決断を発表するタティアナ

-----

参照記事:「Tatiana Weston-Webb Officially Represents Brazil on the WSL CT」 

タティアナ・ウェストン・ウェブの過去記事