ブラジル出身のフィリペ・トレド(18歳)。2013年にツアー入りを果たしたばかりのニューカマーでありながら、ベルズビーチで開催されたツアーイベント2戦目のリップカール・プロ、そして地元ブラジルで開催された3戦目のビラボン・プロで5位という好成績を収める。その後は、フランスで開催されたクイックシルバー・プロで3位という自己最高位をマークし、ツアーランク15位で初年度をフィニッシュ。

ここ数年、凄まじい勢いで台頭している若手ブラジリアンの一人であるフィリペもまた、エアーを得意としています。数年前であれば、パワフルなレールターンができなければツアーサーファーとしてはやっていけなかったのですが、エアーがジャッジに認められるようになり、とんでもないエアーであれば、一発だけでパーフェクト10が出るようになりました。

そこに目をつけたブラジリアンは、欧米人との体格差をカバーすべく、エアーのスキルを上げ、これまでのターン勝負とは異なる方向から攻め、功を奏したように思えます。ギャラリーによっては、しっかりとしたレールターンもできず、エアーだけにハイスコアを出すのはどうかといった声も聞きますが、私はとてもスマートな戦略かなと思います。

フィリペもまた、ガブリエル同様に2013年度のワールド・ジュニア・チャンピオンシップに出場予定でしたが、足首捻挫により出場が叶いませんでした。ジュニアにしてツアーサーファーが増えているブラジリアンの存在を考えてみると、層の厚さを感じますね。


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