現地時間7月14日(南アフリカ)、2015年度メンズWCT第六戦「Jベイ・オープン(J-Bay Open)」のラウンド3ヒート4~12まで開催されました。波のサイズは胸前後くらいで、ブレイクの早いトリッキーなコンディション。

2015年度メンズWCT第六戦「Jベイ・オープン」予告編&トライアル映像

2015年度メンズWCT第六戦「Jベイ・オープン」:初日ハイライト

2015年度メンズWCT第六戦「Jベイ・オープン」:二日目ハイライト


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昨日のグッドコンディションからサイズを落とした本日のJベイ。セットをじっくり待つサーファーと、小波でも本数を稼ぐサーファーに戦略は分かれました。ちなみに、小波だと腰くらいのサイズと、かなりのスモールサーフ。

こうなると、必然的に見られるようになるのがエアリアル。そして、爆発的なサーフィンを見せたのが昨年ワールドチャンプのガブリエル・メディナでした。

昨年のガブリエルは、足の怪我によりエアリアルはドクターストップがかかっていた時期もあり、クリティカルセクションでのスナップ(日本ではオフザリップやリッピングと呼ばれています)を武器にしていたので、ガブリエルがエアーをメイクしまくるライディングは、久しぶりに見た気がします。

ツアールーキー時代のガブリエルは、現在のフィリペ・トレドのよう、ありえないほど高いメイク率のエアーで、ツアー入りから3戦目を終えた時点で2勝という、とんでもない記録を叩き出したので、懐かしいガブリエルを見た気がしました。正直、昨年のガブリエルは、勝ちにこだわるサーフィンで、見ていてあまり面白くなかったです・・・。

そのガブリエルは、9.47と9.60ポイントを叩き出し、ほぼパーフェクトに近い19.07ポイントを獲得。本日のトータルハイエストスコアとなりました。

このコンディションとなれば、嫌でも期待されるのが、小波最強サーファーのフィリペ。ヒートでは、一発アーリーウープを決めた後、さらにアーリーウープを狙ってメイクしたりと別次元でした。普通、一発メイクすれば、後は無難にターンとかにしますからね。

しかし、対戦相手は昨日タジ・バロウを破って勢いに乗るアレホ・ムニツ。小波でのエアーで8ポイント台を2本揃えたフィリペに対し、ビッグセットを待つアレホ。すると、奇跡的にオーバーヘッドのセットが入り、逆転のプレッシャーが掛かる中でも完璧なライディングを見せ、本日のシングルハイエストスコアとなる9.8ポイントをマーク。見事に逆転するという波乱を起こしました。

本日の波乱で言えば、一発目のヒートでジョエル”パーコ”パーキンソンがウィゴリー・ダンタスに敗退。このヒートは波が悪く、ヒートがリスタート(再スタート)されるほどでした(ヒート開始から10分間、誰も波に乗れなかった場合に適用)。

リスタート後、昨日はハイエストスコアを出したパーコでしたが、勢いに乗れず、早期敗退という結果に。ちなみに、ウィゴリーはツアールーキーです。ブラジリアン全般に言えますが、ルーキーであろうが、ビッグネームに物怖じしない姿勢は凄まじいです。

鳴り物入りでツアー入りする欧米系サーファーでも、そう簡単にはリズムに乗ることができないワールドツアー。ブラジリアンというDNAがそうさせるのか分かりませんが、信じがたいほどの勝負強さには感心させられます。

今後の波予報ですが、本日のコンディションでも開催された事で分かる通り、あまり期待できません。しかし、現時点では不確かなのですが、ウェイティングピリオド最終日とその前日に、グランドスウェルが入る可能性が浮上しています。

ただし、このスウェルを当てにして予報が変われば、ゴールドコーストでのツアーイベント初戦のように最悪な結果となる恐れもありえます(ツアーイベント初戦では、開催期間後にグランドスウェルが入る予報であったため、過去にあまり例がない期間延長を決定。しかし、スウェルが入るのは予報よりも遅れ、結局、グダグダな波で終了しました)。果たして、少しでも波があれば強引に開催するのか、またはグランドスウェルの可能性に賭けるのか気になります。

ライブ中継や詳細に関しては、下記リンク先の公式サイトからチェックして下さい。

公式サイト「J-Bay Open

本日の結果

・ラウンド3
Heat 5: Wiggolly Dantas (BRA) 15.13 def. Joel Parkinson (AUS) 12.40
Heat 6: Adriano de Souza (BRA) 13.17 def. Dane Reynolds (USA) 11.90
Heat 7: Mick Fanning (AUS) 17.50 def. C.J. Hobgood (USA) 13.83
Heat 8: Gabriel Medina (BRA) 19.07 def. Matt Wilkinson (AUS) 16.07
Heat 9: Kelly Slater (USA) 14.16 def. Kolohe Andino (USA) 12.27
Heat 10: Keanu Asing (HAW) 14.83 def. Josh Kerr (AUS) 12.33
Heat 11: Michel Bourez (PYF) 15.67 def. Bede Durbidge (AUS) 15.67
Heat 12: Alejo Muniz (BRA) 17.83 def. Filipe Toledo (BRA) 17.23

ハイライト
https://youtu.be/TzTwJTzIghM

シングルハイエストスコア9.8pt byアレホ・ムニツ
https://youtu.be/mMSmHWYPXv0

9.6ptライド byガブリエル・メディナ
https://youtu.be/sV7iSEbONUc

9.47ptライド byガブリエル・メディナ
https://youtu.be/WEpAWBekinQ

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