FCSやフューチャーフィンといった取り外し可能なフィンシステムにより、フィンを取り替えることで、手軽に同一ボードでも異なる乗り味を楽しめるようになりました。
今ではフィンの種類も幅広く、シェイパーやプロサーファーのシグネチャーモデルと多種多様に存在します。しかし、今回紹介するフィンは、従来のフィンとは全く異なるコンセプトから生まれたものとなります。そのフィンを提供するのが、スライド・フィンズ(Slide Fins)。
スポンサーリンク
同フィンの特徴は、ターンをする時にフィンにかかる水圧を逃がすべく、フィンが折れ曲がり、テールスライドやリバース系を簡単にメイクできる点。つまり、プロのトップアクションを一般サーファーでも体験しやすくしているのです。ただ、水圧を逃がしていたら、ボトムターンの時にドライブが利かせられないと考えるサーファーも多いはず。
そこで、同フィンは、片一方からの水圧に対してのみ折れ曲がる仕様となっているので、ボトムターンの時の水圧では従来通りのフィンの役割を果たし、トップアクションで逆方向からの水圧がかかった時のみ折れ曲がります。
そのため、ライトハンダーとレフトハンダーの波用にと、水圧によって折れ曲がる向きが異なる2種類のフィンを販売しています。ビーチブレイクの多い日本では、ライトとレフト関係なくブレイクするので、使いづらい感は否めませんが・・・。
非常に特殊なフィンであるため、興味を持つサーファーは多くないかもしれませんが、発想としては面白いと思います。この発想をベースに、新たな進化のきっかけになるかもしれませんし。
個人的には、リバース系を練習する上での入門フィンといった感じがします。映像では、フィンの特性を無視したエアーが多用されているのが、何とも言えませんが・・・。0:43~を見ると、いかに折れ曲がるのかが分かります。