2007年、当時の史上最年少記録となる18歳でワールドツアー入りを果たしたフランス海外県のレユニオン島出身であるジェレミー・フローレス「Jeremy Flores」(27歳)。今年でWCT歴10年というベテランサーファーです。
今回の動画は、WCT初戦のクイックシルバープロでゴールドコーストに滞在中、Dバー(デュランバー)で太いラインを描くパワーサーフィンを見せるジェレミー・フローレスのフリーサーフィン映像をお届けします。
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現在では、パワーサーファーとして知られるジェレミー。そのため、若かりし頃はバリニーズのように細い体型で、トリックを得意にしていたサーファーだったと忘れている人も多いのではないでしょうか。
しかし、年齢を重ねる内にトレーニングを積んで体は大きくなり、昔の面影がなくなり、今ではヘビーウォーターに強いサーファーへと変貌を遂げました。
その結果、WCTイベントでは、クラウドブレイク(フィジー)、チョープー(タヒチ)、パイプライン(ハワイ)で一目を置かれ、オアフ島(ハワイ)ワイメアでのエディイベントの招待サーファーともなっています。
もう一点、ジェレミーを語る上で欠かせないのが人柄。アフリカ大陸の南東沖合いに浮かび、僻地とも言えるレユニオン島出身WCTサーファーは、ジェレミー以外にもう一人います。それは、ウイメンズのジョアン・デフェイ。
ジョアンがWCT入りしたのは2014年。しかし、ジョアンにはメインスポンサーが付いていなかったので、遠征費は全て自腹。そこでジェレミーは、同郷のジョアンに金銭的サポートを申し出たのです。
当時のジェレミーは「レユニオン島のキッズに、小さな島出身でも世界の舞台に立てるという夢を持ってもらうためにも、ジョアンをサポートしただだよ」と口にしていました。
メンズWCTサーファーでも、世界金融危機後、メインスポンサーがいないのでイベントによっては出場を見送る例がありました。せっかくWCT入りを果たしながら、金銭面の問題で出場できないイベントがあるなんてもったいないので、ジェレミーなりに救いの手を差し伸べたといった所でしょう。
サーファーとしての実績だけでなく、人としても暖かいハートを持った素晴らしいアスリートであるジェレミー。今シーズンの活躍に期待です。
ジェレミー・フローレスの過去記事は、下記リンク先から参照して見て下さい。
カナリア諸島を訪れたジェレミー・フローレス&フレンチサーファー@2016/1
タヒチでツアーイベント期間中のフリーサーフ@2015年:ジェレミー・フローレス