サーフィン界において南米の注目国は、何と言っても台頭著しいブラジルですね。ワールドチャンピオンを2年連続で輩出した上、WCTサーファーの数はオーストラリアと張り合うレベルとなっています。
そんなブラジルの南側に隣接する国土の小さな国であるウルグアイを背負い、WQSで戦っているサーファーがいます。そのサーファーとは、今年2016年のボルコムプロ@パイプラインで5位となったマルコ・ジョルジ「Marco Giorgi」(28歳)。
2016年QS3,000「ボルコム・パイプ・プロ」:最終日ハイライト
今回の動画は、マルコ・ジョルジがインドネシアでフリーサーフする映像をお届けします。
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ウルグアイにおいて第一世代サーファーであった父親の影響から、サーフィンを始めたマルコ。ただし、ウルグアイでひたすらサーフィンを続け、現状に至ったわけではありません。
どんな僻地出身のサーファーであっても、大抵は若い頃にコンテストの盛んなエリアへと行き、周りに揉まれることで成長します。レユニオン島出身のジェレミー・フローレスは、コンテストのためにフランスやオーストラリアで年間の一定期間を過ごしていたと言います。
ただ、マルコの場合は少し事情が異なります。マルコが10歳を過ぎた2000年頃、隣国アルゼンチンが大規模な経済危機に見舞われ、ウルグアイはその余波を受けることに。
マルコの両親の家業も業績が悪化し、自宅を売却する事態に陥ることとなり、そのタイミングでブラジル南部への移住を決意したそうです。その移住先でマルコが出会ったのが、アレホ・ムニツ、リカルド・ドス・サントス、ティアゴ・カマラオといったプロサーファーの卵たち。
さて、現WQSランク67位のマルコ。今回の動画を見ると、非常に荒削りなサーフィンといった感じがしますが、それがまた魅力ではないでしょうか。