WSL(ワールドサーフリーグ)によるジュニア世代のワールドチャンピオンを決める「ワールドジュニアチャンピオンシップ(World Junior Championship)」。
現地時間の1月10日(オーストラリア)、同イベントが今年もオーストラリアNSW(ニューサウスウェールズ)州カイアマで終了しました。
今回の記事は、ワールドジュニアチャンピオンシップの結果と日本人サーファーの活躍をお届けします。
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ワールドジュニアチャンピオンシップとは
将来のワールドツアー入りを目指すジュニア世代サーファーにとってビッグイベントであるワールドジュニアチャンピオンシップ。
今年も昨年同様、年明けの余韻に浸る間もない中、サマーシーズン真っ只中のオーストラリアのカイアマで開催となりました。
過去の優勝者の顔ぶれを見ると、メンズではおよそ半数が後のCTサーファーとなり、ウイメンズでは半数弱がCTサーファーとなっているので重要なイベント。
年に一度の同イベントで複数回優勝を果たしたのは、ジョエル”パーコ”パーキンソンとジャック・フリーストーンが共に2回という記録です。
余談として、2011年に17歳でCT入りを決め、すでに複数回のCTイベント優勝経験のあったガブリエル・メディナが2013年にワールドジュニアで優勝した事から、ジュニアの年齢制限が引き下げられたのは有名な話ですね。
昨年はすでにCT入りを決めていたイーサン・ユーイングもまた、CTイベント出場前ですがワールドジュニアチャンピオンに輝く偉業を成し遂げています。
ワールドジュニアチャンピオンシップのメンズ部門
今年のメンズワールドジュニアチャンピオンに輝いたのはハワイアンサーファーのフィン・マギル。
フィンと言えば、2016年度パイプマスターズトライアルにて、パイプラインのスペシャリストを抑えて16歳にして優勝を決めてしまったサーファーです。
そんなフィンの優勝インタビューは以下の通り。
メンズの結果何て言っていいのか分からないし、今は言葉にならないよ。『どうしちゃったんだろうオレ』って感じでクレージーだね。
イベント前は怪我もあって体調は85%くらいだった。しかも、フライトに乗り遅れそうになったりと散々だったから、こんな結果を残せるなんて思ってもいなかったよ。
・Finals
Finn McGill (HAW) 16.90 def. Joh Azuchi (JPN) 11.00
・Semifinals
Heat 1. Joh Azuchi (JPN) 11.00 def. Yuji Nishi (JPN) 5.00
Heat 2. Finn McGill (HAW) 11.70 def. Joao Chianca (BRA) 11.00
・Quarterfinals
Heat 1. Joh Azuchi (JPN) 10.17 def. Rio Waida (IDN) 6.56
Heat 2. Yuji Nishi (JPN) 9.67 def. Cody Young (HAW) 6.83
Heat 3. Finn McGill (HAW) 16.03 def. Barron Mamiya (HAW) 8.06
Heat 4. Joao Chianca (BRA) 13.54 def. Samuel Pupo (BRA) 13.07
ワールドジュニアチャンピオンシップのウイメンズ部門
今年のウイメンズワールドジュニアチャンピオンに輝いたのはタヒチ出身のヴァヒネ・フィエロ。
タヒチアンサーファーの中で、ワールドジュニアタイトルを獲得したのは初という快挙でした。
そんなヴァヒネの優勝インタビューは以下の通り。
ウイメンズの結果ジュニアキャリアの終了としても、2018年シーズンのスタートとしても最高な結果だわ。ランキング的にもギリギリの出場で、さらにワールドジュニアは初参加だったから。
レイデイ続きで一気にヒートをこなす事になったから、逆に良かったのかも。今は言葉にならないし、信じられない気持ちでいっぱい。
・Final
Vahine Fierro (PYT) 12.83 def. Summer Macedo (HAW) 6.36
・Semifinals
Heat 1: Vahine Fierro (PYT) 11.67 def. Taina Hinckel (BRA) 9.00
Heat 2: Summer Macedo (HAW) 9.17 def. Minori Kawai (JPN) 7.53
・Quarterfinals
Heat 1: Vahine Fierro (PYT) 12.00 def. Kirra Pinkerton (USA) 8.10
Heat 2: Taina Hinckel (BRA) 9.93 def. Macy Callaghan (AUS) 9.60
Heat 3: Minori Kawai (JPN) 12.00 def. Zahli Kelly (AUS) 8.83
Heat 4: Summer Macedo (HAW) 13.74 def. Zoe McDougall (HAW) 9.33
大活躍となった日本人サーファー
今年のワールドジュニアは波のコンディションが悪かった事も一因とは言えますが、それでも嬉しかったのが日本人サーファーの活躍。
ファイナル進出を果たして準優勝となった安室丈(Joh Azuchi)を始め、セミファイナル進出を果たした西優司(Yuji Nishi)、ウイメンズでセミファイナル進出を果たした川合美乃里(Minori Kawai)と大活躍だったジュニア世代。
まとめ
個人的には、世界と日本との総体的なサーフィンのレベルの差は大きく、今回のワールドジュニアでの日本人サーファーの活躍は目立ったものの、簡単に東京五輪のメダル候補とも言えませんし、本人たちに対しても失礼だと思います。
ですが、まだまだ伸びしろは無限大のジュニア世代。今後の成長に是非とも期待したいです。
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