Photo: WSL / MATT DUNBAR

WSL(ワールドサーフリーグ)によるジュニア世代のワールドチャンピオンを決めるイベント「ワールドジュニアチャンピオンシップ」。

今年2021年は12月4~10日のウェイティングピリオドで開催予定となっていたのですが、昨年に続いてコロナ禍という事でキャンセルが発表されました。

今回の記事は、2021年ワールドジュニアチャンピオンシップのキャンセルやジュニア年齢制限の引き上げなどといったニュースをお届けします。


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2021年ワールドジュニアチャンピオンシップのキャンセル

2018年シーズンからは年末に東台湾の金樽漁港での開催が定番となっていたワールドジュニアチャンピオンシップ。

ワールドジュニアチャンピオンとなったサーファーの多くはCTサーファーとなっているので、CTサーファーへの登竜門とも言えます。

直近開催となった2019年開催では、東京五輪で銅メダルを獲得した都筑有夢路が、日本人として初のワールドジュニアチャンピオンに輝きました。

同じく東京五輪に日本代表として出場した前田マヒナもまた、2014年に当時はハワイ代表として出場してワールドジュニアタイトルを獲得しています。

そのワールドジュニアチャンピオンシップが昨年に続いてのキャンセルとなり、以下の声明を発表しています。

我々のジュニアアスリートの安全面確保こそが最重要項目であるため、コロナ禍による様々な懸念事項を考慮し、2021年ワールドジュニアチャンピオンシップをキャンセルする事を決定しました。

ジュニアの年齢制限引き上げ

ワールドジュニアのキャンセルは予想できた事でしたが、興味深かったのはジュニアの年齢制限引き上げの発表について。

現行のジュニア世代は18歳以下という制限が設けられていましたが、今後は20歳以下へと引き上げると発表されました。

これまでにも年齢制限の変更はあり、現行設定であった18歳以下となったのは2016年の事で、その前年となる2015年は19歳以下でした。

年齢が引き下げられた理由は、若くしてCT入りするサーファーが増えたためでしょう。

例えば、メンズであればガブリエル・メディナは2011年に17歳でCT入りし、CT歴3シーズン目の2013年にワールドジュニアチャンピオンシップに出場してジュニアタイトルを獲得。

格上と言えるCTサーファーがジュニアイベント出場は、年齢制限の基準を満たしているとは言え不思議な印象を受けました。

他にも、ウイメンズはタイラー・ライトが16歳、カリッサ・ムーアが17歳でCT入りなどといった要因もあっての事でしょう。

で、現在はと言うとキャロリン・マークスが15歳でのCT入りという最年少記録を更新したものの、男女合わせて10代でのCTクオリファイが以前よりも減っています。

そのような要因なども加味され、今回のような変更がなされたのかと思います。オフィシャルの声明は以下となります。

今回の変更により、ジュニアサーファーがリージョナルのQSイベント出場の準備ができるまで、ジュニアレベルのコンテスト出場を続ける事を可能にします。

また、年齢制限引き上げにより、今年のワールドジュニアチャンピオンシップに出場できなかったサーファーに翌年以降の出場のチャンスを与える事になります。

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