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Photo: Bruce Brown Films

サーフムービー界のパイオニア的存在であったブルース・ブラウン(Bruce Brown)。

サーフトリップを世に広める作品となった「The Endless Summer(エンドレスサマー)」のフィルマーであるブルースが、2017年12月10日に80歳で息を引き取りました。

今回の記事は、ブルース・ブラウンの代表作であるエンドレスサマーなどを振り返る内容をお届けします。


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サーファーならば誰もが知っていると思われるエンドレスサマー。同作品の製作が行われたのはブルースが26歳であった1963年のことで、リリースされたのは1966年。

作品内容は、ロバート・オーガストとマイク・ヒンソンという2人のカリフォルニアサーファーが、パーフェクトウェイブを求めて世界を旅するというサーフトリップドキュメンタリーです。

当初のプロジェクトは、南アフリカに飛んで誰も知らないサーフスポット開拓を狙っていたそうですが、旅行代理店で東へと旅を続けていけばエアチケット代が節約できると言われ、世界中を旅する内容に変更したとのこと。

左からロバート・オーガスト、マイク・ヒンソン、ブルース・ブラウン Photo: History of Surfing

同作品は撮影に4か月、予算は5万ドルという小規模なものでありながら、リリースの翌年となる1967年には、タイムズ紙はブルースがミリオネアになったとエンドレスサマーの爆発的な売れ行きを報じることに。

ニューズウィーク誌は、「ドキュメンタリー作品の映像技術については高くない」との前置きをしながらも、1966年のベストフィルム10に選出しています。

さて、個人的にはブルース・ブラウン作品で思い出に残っているのはエンドレスサマーの続編となる「エンドレスサマー2(The Endless Summer II)」。

Photo: robertaugust.com

エンドレスサマーのリリースからおよそ30年後となる1994年にリリースされたエンドレスサマー2は、パット・オコーネルとロバート”ウィングナット”ウィーヴァーの2名が主演。

内容としては、前作となるエンドレスサマーの軌跡を遡るといったもので、同作品もまた、当時の若い世代のサーファーがサーフトリップに憧れるきっかけとなりました。

ブルース死去のニュースを受けて、エンドレスサマー2に出演したパットとウィングナットのコメントは以下の通り。

ブルース、フィルム製作やサーフィンへの情熱にユーモアを僕らとシェアしてくれて本当にありがとう。

一歩外へと踏み出して、サーフボード片手に世界を楽しもうとインスパイアしてくれたのはあなたです。

Going thru ES-2 albums... so many laughs!!! @patchy_o @brucebrownfilms @nbfotos #brucebrown

Wingnutさん(@thewingnut)がシェアした投稿 -

エンドレスサマー2のアルバムを読み返してみたら、笑顔が溢れていたよ!

振り返ってみれば、私も当時はレンタルビデオ屋でエンドレスサマー2を借りて何度も繰り返し見ては、サーフトリップに強い興味を持つようになりました。

当ブログの姉妹サイト「World Surf Travel」の通り、私が今もサーフトリップを続けているのはブルース・ブラウンから受けた影響が多大であり、私のようなサーファーは世界には山ほどいることでしょう。

ご冥福お祈りいたします。

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参照記事:「History of Surfing

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