Joel Parkinson at HPC

サーフィン大国オーストラリアにあるハーレー・サーフィン・オーストラリアHPC(ハイパフォーマンスセンター)。以前、エアリアル練習用のサーフスケート施設が建設されたとお伝えしましたね。

オーストラリアで誕生!サーファー向けエアリアルトレーニング施設

エリートサーファーを育成するHPCには、サポート役として影の立役者となるメインコーチが二人います。一人は元WQSサーファーのアンディ・キング、もう一人は過去にオリンピック選手などの育成も行ってきたスポーツ科学者のジェレミー・シェパード。

今回の動画は、ジェレミーによるスポーツのレベル向上における取り組みや、ジョエル”パーコ”パーキンソンとチッパ・ウィルソンがハーレー・サーフィン・オーストラリアHPCを訪れた際の映像をお届けします。


スポンサーリンク


これまでに、カナダ、アメリカ、オーストラリア、ヨーロッパ諸国のナショナルチームのコーチを務めてきたジェレミー。また、スポーツの分野に関しては、ラグビーやアメフトなどと、サーフィン一筋というわけではありません。

そんなジェレミーだからこその強みが、エアリアルであれば陸上トレーニングとして器械運動を取り入れたり、足首の怪我が多いバレエではどのような対策をしているのか、飛び込み(水泳)の選手はどのように体を捻っているのかなど、部分的に秀でたスポーツの良い面をサーフィンの練習に適用させている点。

今回の動画では、パーコとチッパがHPCを訪れた事で、ジェレミーはパーコからレールワーク、チッパからはエアリアルについての知識を学んで吸収し、コーチングに生かしていくと言います。

サーフィンのコーチであれば、サーファーが一番という点に間違いはないと思います。ただ、若い頃に上手くなったサーファーの場合、説明ベタである場合もあります。理論的ではなく、体が自然と動作を覚えてしまったためです。

また、世界トップレベルのサーファーともなれば、コーチの方がサーフィンのレベルが低い可能性は十分にあります。ケリー・スレーターのように最新サーフ動画を常にチェックして分析するようなサーファーであれば、コーチの必要はないですが、誰もがケリーのようなタイプではありません。

そうなると、ジェレミーのように個別の体の使い方を分析し、理論的にコーチングしていく存在は、トップサーファーのレベルアップにおいても非常に重要だと言えるのではないでしょうか。