最近では変わったボードに傾倒している感じがする3×ワールドチャンピオンのトム・カレン「Tom Curren」(52歳)。
フィンレスのスキムボードにハマっていたかと思うと、今度はスキムボードにこれまた突飛な形状であるフィン「S-Wings」を装着したりと、常人の理解を超えたテストに没頭していますね。
急がば回れを実行するトム・カレンのフィンレスボード特訓動画@メキシコ
近日販売となる従来のフィンを凌駕する革新的フィン「S-Wings」
今回の動画は、トム・カレンが「スキムボード」×「S-Wings」の変わったボードに乗ってモロッコでフリーサーフィンを楽しむ映像をお届けします。
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トムがS-Wingsを知ったのは2015年の夏。同フィンのプロトタイプを持っていたモロッコ出身プロサーファーのジェローム・サユーンとバリ島で出会ったためです。
興味を持ったトムは、メイソン・ホーが持っていたMRのボードに装着してテストライド。下記過去記事に映像がありますね。
メイソン・ホーとチーズバーガーの爆笑サーフトリップ@バリ島(インドネシア)
S-Wingsに出会った時にトムが他に興味を持っていたのは、ボディボードやスキムボードなどタイプの異なるボードでのフィンレスサーフィン。そこで生まれたのが、スキムボードとS-Wingsのコンビネーション。
フィンレスのスキムボードにフィンを装着するのは何か違和感があるように思いますが、非常に論理的なアイディアだそうです。
「スキムボードはロッカーがないから凄いスピードが出るけど、アウトラインの曲線やレールの薄さから、ドライブを効かすには適さない。そこでS-Wingsを使うと、コントロール性能とスピードが増すので、通常のサーフボードのように乗れるようになる」とのこと。
もともとS-Wingsは、通常のサーフボードに対する高性能なフィンであるはずです。そのため、通常のボードを使用することが当たり前と考えるのが一般的かと思います。
しかし、トムの場合はS-Wingsの利点をボード性能のさらなる向上に使うのではなく、ボードの弱点を補うために使っています。そうすることで、サーフボードの進化の間口を広げたとも考えられます。着眼点が面白いですよね。
https://youtu.be/MIE4vruDR20
トム・カレンの過去記事は、下記リンク先からチェックして下さい。
南アフリカイベント開催目前!トム・カレンがJベイで初サーフした92年の映像
ロブ・マチャド/ライアン・バーチ/トム・カレンが乗る個性溢れるオリジナルボード