現地時間11月11日(金曜)、ハワイのマウイ島ジョーズ(現地名:ピアヒ)を舞台にしたBWT(ビッグウェイブツアー)イベント「ピアヒ・チャレンジ(Pe'ahi Challenge)」が開催されました。
今年で二度目の開催となるピアヒ・チャレンジは、昨年に引き続き二年連続でローカルのビリー・ケンパーが優勝。
初開催となったウイメンズの「ピアヒ・ウイメンズ・チャレンジ(Pe'ahi Women's Challenge)」は、こちらもローカルのペイジ・アルムスが制する結果となりました。
今年からBWTにウイメンズ部門も加わったのですが、ウイメンズイベントは今回の一戦のみのため、2016/2017年シーズンのBWTウイメンズチャンピオンは、今イベントを制したペイジ・アルムスに決定です。
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今朝のジョーズのコンディションは、フェイスでおよそ30フィート。昨年の40~50フィートに比べれば小さいと言われましたが、BWTイベント開催要件である25フィートを越えているので、画面越しに見ていても十分に怖ろしい波でした。
サイズに関しては、予報よりもスウェルのピーク到来が遅れたとのことで、イベント後半戦に向けてサイズアップしたとのこと。正直、このレベルのサイズになると違いがよく分かりませんが…。
波はサイズアップしたとのことですが、少し残念だったのはバレルを形成する波がほとんど無かった点。サイズが小さい分、バレル勝負になると言われていたので、その点だけが残念でした。
まずはウイメンズイベントのレポートから。全12名が参加したウイメンズは、6人ヒートのセミファイナルからスタート。歴史的イベントのオープニングライドを飾ったのはケアラ・ケネリー。
このオープニングライドは結果的にセミファイナルのシングルハイエストスコアとなる6.83をマーク。
The first ride ridden in the first ever Women's #BigWaveTour event made by @kealakennelly! #PeahiChallenge ? https://t.co/dgQEOHPj9I pic.twitter.com/Hosf8W6wQW
— World Surf League (@wsl) 2016年11月11日
その後は、なかなか波に乗れなかったり、まともなライディングは少なかったりしたものの、ウイメンズサーファーが30フィートの波が入るラインナップに身を置くという事実が強烈でした。
WCTサーファーとして唯一参加したローラ・エネヴァーも、強烈なチャージを見せました。2本の波にチャージし、いずれもまともに乗る事はできなかったのでスコアは0.67と1.00。
しかし、6名中3名がファイナル進出となるフォーマットにおいて、ファイナル進出を果たすことに。かなりのロースコアであったもののファイナリストになったという事は、それだけ厳しいコンディションだったと物語っています。
ローラ・エネヴァーのワイプアウトシーン
.@lauraenever went back into the lineup after this wipeout! Watch #PeahiChallenge LIVE: https://t.co/dgQEOHPj9I pic.twitter.com/cYh6jQ08X6
— World Surf League (@wsl) 2016年11月11日
ウイメンズには厳しすぎるコンディションの中、セミファイナルを勝ち上がった6名のファイナリスト。しかし、ファイナルに出場したのは3名のみでした。
ケアラ・ケネリーとエミリー・エリクソンは大怪我ではないとの事ですが、怪我で病院送り。ローラは先程のワイプアウトの影響から、ファイナル棄権を決めたためです。
ファイナルはペイジ・アルムスの独壇場となりました。ローカルとしての経験から波選びに長けていたペイジは、しっかりとショルダーまで乗り切れる波を選び、圧倒的ポイント差で勝利。新たな歴史の1ページ目に名を残すことになりました。
ファイナルのペイジ・アルムス
Congrats @paigealms, Women's #PeahiChallenge winner & Big Wave World Champion!! ? #DontCrackUnderPressure @TAGHeuer pic.twitter.com/A34aF0cHWa
— World Surf League (@wsl) 2016年11月12日
メンズイベントはバレルメイクが厳しいコンディションであったため、出場サーファーが狙うはロングライド。つまり、ショルダー寄りではなく、出来るだけ波のピークに近いクリティカルセクションからのライディングが求められました。
そんなコンディションの中、私が注目サーファーとして挙げていたシェーン・ドリアンとアルビー・レイヤーは、ラウンド1でまさかの敗退。この二人はもっとハードなコンディションの方が合っているのかもしれません。
6名に絞られたファイナリストの中で、ヒートを牽引したのはグレッグ・ロングとグラント・ベイカーのいずれもBWTチャンピオン経験者。しかし、ディフェンディングチャンピオンのビリー・ケンパーが待ったをかけることに。
しっかりとバレルに包まれるのは厳しいと思われた本日でしたが、なんとビリーは完璧なバレルをメイクしてパーフェクト10をスコア。その後は、終了間際にダメ押しの9.07をマークし、2年連続の優勝を勝ち取りました。
ビリー・ケンパーのパーフェクト10
Perfect 10! @billy_kemper #PeahiChallenge Final ? https://t.co/dgQEOHPj9I pic.twitter.com/vMAHPskQyt
— World Surf League (@wsl) 2016年11月12日
グレッグ・ロングの8.93
The 2016 #BigWaveTour #PeahiChallenge Final is ON! Watch LIVE: https://t.co/dgQEOHPj9I pic.twitter.com/N5OIdeSoxS
— World Surf League (@wsl) 2016年11月12日
ビッグウェイブに恵まれるエルニーニョ年であった昨シーズン。そのため、今シーズンはピアヒ・チャレンジ開催に至るほどの波が入るのか懸念されていましたが、あっという間の開催となりました。
今後は、ナザレ(ポルトガル)やトドス・サントス(メキシコ)でのBWTイベントも開催となるのか注目ですね。
ウイメンズ部門も追加など大きく変わった2016/2017年BWTスケジュール
2016/2017年シーズンBWT後半戦の各イベント招待サーファーリスト
イベント詳細については、下記リンク先の公式サイトからチェックして下さい。
公式サイト「Pe'ahi Challenge」
公式サイト「Pe'ahi Women's Challenge」
ハイライト動画
https://youtu.be/WY0cybamBh0