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Photo: WSL

現地時間2020年12月20日(ハワイ)、ハワイのオアフ島パイプラインを会場としたCT初戦「Billabong Pipe Masters」が終了。

イベント最終日となった本日は、ジョンジョン・フローレンスの優勝で幕を閉じました。

今回の記事は、パイプマスターズのイベントレポート、動画、最新CTランキングなどといったニュースをお届けします。


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イベントレポート

Photo: WSL

ラウンド4ヒート4のケリー・スレーター(48歳)対ジャック・ロビンソン(22歳)というマッチアップからスタートした本日。

年齢差もあり注目度の高かった同ヒートは、シングルハイエストはジャックの7.50であったものの、バックアップスコアを伸ばせなかったジャックがケリーに敗退の結果となりました。

クオーターファイナルに進むと、比較的実績に沿った結果となったことから、面白かったのがセミファイナリストの顔ぶれ。

ヒート1はジョンジョン・フローレンスとケリー・スレーター、ヒート2はガブリエル・メディナとイタロ・フェレイラ。

4人共にワールドチャンピオンであり、ケリー、ガブリエル、イタロはパイプマスター、ジョンジョンはボルコムパイププロで複数回優勝と、全員がパイプイベントでの優勝経験者です。

ヒート1は、ケリーが先制攻撃となるパイプバレルで8.33をマークすると、直後にジョンジョンが同じくパイプバレルで9.23を記録。

過去にビッグサイズとなった時のチョープーイベントでのハイスコアの応酬となったヒートを彷彿させる展開でした。

ジョンジョンはその後すぐに、今度はバックドアバレルで8.93を出し、ケリーが逆転に必要なスコアは9.83と追い詰めます。

その後はチャージをしても潰されての繰り返しで、ヒート終了30秒で入ったセットで、ジョンジョンがプライオリティを持っていたのですが、ケリーがドロップイン。

ドロップインしているのでインターフェアを取られてスコアにはならないのですが、バックドアでロングバレルをメイクしていたのは流石でした。

Photo: WSL / BRENT BIELMANN

ヒート2は昨年のパイプマスターズのファイナルと同じ顔ぶれで、昨年はイタロがガブリエルを破り、ワールドタイトルとパイプマスターの称号を手にしました。

今年はと言うと、実はクオーターでのライディング後に、顔を歪めながらわき腹辺りを抑えて痛みに苦しんでいたイタロ。

間違いなく万全の状態ではなく、セミファイナルではもしもに備えて浮力のあるベストを着用してヒートに臨むほどキツイ状況でした。

そんな状態にもかかわらず、同ヒートではシングルハイエストとなる7.37をマークしたもののバックアップスコアを揃えられず、ガブリエルが昨年の借りを返す結果となりました。

Photo: WSL / TONY HEFF

ファイナルはジョンジョンとガブリエルと言う、現在のコンテストシーンにおいて最大のライバルと目されている2人の対戦となることに。

ヒートがスタートして10分ほど経つと、ジョンジョンがワイプアウト1本のみに対し、ガブリエルは3本の波に乗りすべてバレルをメイクで大幅にリード。

ジョンジョンがガブリエルの背中に近付きだしたのは、残り10分近くに迫った頃で、パイプバレルで6.17をマーク。

一方のガブリエルは、立て続けに3本のバレルをメイクしてからは一本も波に乗ってなく、ジョンジョンが逆転に必要なスコアは4.94。

シチュエーション的にはガブリエルが長らくプライオリティを持っていたのですが、ヒート残り4分ほどでガブリエルがついに動くものの、ワイプアウトでスコアを伸ばせず。

そしてプライオリティがジョンジョンに移り、残り3分頃に入ったバックドアバレルへとジョンジョンがチャージして見事にメイク。

コールされたスコアは5.60で逆転となり、ジョンジョンが自身初となるパイプマスターに輝く結果となりました。

無観客イベントでありながら、ローカルスターの優勝ということでガッツリとギャラリーが集まっちゃいましたが(笑)。

ハイライト動画

イベントのフル動画:パート2

イベントのフル動画:パート1

結果

最新CTランキング

まとめ

次なるCTイベントは、ハワイのオアフ島ノースショアのサンセットビーチを舞台にしたCT第2戦「Sunset Pro(サンセットプロ)」。

サンセットプロのウェイティングピリオドの設定は、2021年1月19~28日となっています。

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公式サイト「Billabong Pipe Masters

2021年パイプマスターズの過去記事