2020年の東京五輪ではオリンピック競技となったり、人工波を発生させるウェイブプール施設が増えてきたりと、サーフィンを取り巻く環境は大きな変革期にあると言える現在。
そんな時代だからこそ、ここ何十年も大きな変革のないと言われるサーフボードにメスを入れるシェイパーが登場しました。その人物とは、サンディエゴ(カリフォルニア)で「Moda Surfboards」を運営するブレントン・ウー。
今回の記事は、ブレントン・ウーによるオリンピックを見据えて開発したラディカルなサーフボードに関する内容をお届けします。
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フラットなボードはスピードが出るもののマニューバ性能が劣り、ロッカーのあるボードはスピードは出にくいもののマニューバ性能が優れています。
良いとこ取りとなるスピードとマニューバ性能の両立を考え、ブレントンが辿り着いた答えがフレックス。この発想は現在のエポキシボードでも同様で、シェイパーはしなり具合のベストバランスを考えていると言われています。
しかし、サーファーでありスノーボーダーであるブレントンが、スノーボードからヒントを得たと話すフレックス性能はラディカルそのもの。
「スノーボードはかなりフレックスだから、ターンの時にボードがしなることでシェイプが変化するんだ」。つまり、直進する時はボードが真っ直ぐに伸び、ターンの時はボードがしなるスノーボードに近いフレックス性能を持つサーフボードを作ったのです。
実際のしなり具合は下記動画からチェックして下さい。
一見するとソフトトップボード(スポンジボード)のようですが、とてつもなくフレックスする事が分かりますね。
ここまで手で簡単にしならせることができるので、反発力がどうなのかといった疑問もありますが、発想としては非常に面白く、今後の発展も期待できるかもしれません。
公式サイトを見ると、販売価格はわずか350ドル(約3.7万円)。興味のある方はチェックして見てはいかがでしょうか。
公式サイト「Moda Surfboards」