現地時間9月5日(火曜)、ハリケーン「イルマ」の影響でビッグスウェルがヒットしたカリブ海に浮かぶバルバドス。
ジョンジョンの弟であるネイザン・フローレンス、ディラン・グレイヴス、バララム・スタックなどといったプロもバルバドス入りし、ビッグバレルセッションをローカルなどと楽しんでいたのですが、そんな最中に事故が発生。
今回の記事は、サーフィン中の事故により命を落とすことになったバルバドス出身の若手プロ、ザンダー・ベネツィア「Zander Venezia」(16歳)の訃報ニュースをお届けします。
スポンサーリンク
つい先日の8月半ばには、米国ノースカロライナ州で開催されたリップカールのグロムサーチで優勝と、勢いに乗っている若手プロであったザンダー。
そのザンダーが火曜日午前、ローカルやインターナショナルサーファーと共にハリケーンスウェルが押し寄せるバルバドスのサーフスポット「Box by Box」にて、ビッグバレルセッションを楽しんでいる時にクローズアウトの波にチャージ。
チャージ後、パドルバックすることもなく海面に浮かんでいたザンダー。その様子に真っ先に気付いて駆け付けたのがネイザン(フローレンス)。状況としては、出血していたザンダーは全く動かなかったと言います。
即座にCPR(心肺蘇生法)を開始し、ネイザンの呼びかけで救助に駆け付けたサーファー全員で岸へと連れ戻し、救急車で病院に到着するまでのおよそ75分間ノンストップでCPRを行ったとのこと。
しかし、救助の甲斐も虚しく、ザンダーは火曜日午後に病院で息を引き取ったそうです。
当初、同サーフスポットは極端に水深が浅いため、直接の死因は海底のリーフに頭をヒットして首を骨折したのではないかと考えられていました。しかし、検視結果によると骨折はなく、意識を失っての溺死とのことです。
ただ、出血をしていた事実を考えるとリーフにヒットしたのは間違いなく、その衝撃で意識を失ったと思われます。
ザンダーが最後に会話を交わしたのはディラン(グレイヴス)だったそうで、「これまでの人生で最高の波に乗ったよ!」と口にした後、事故が起こってしまったクローズアウトにチャージしたそうです。
ザンダーが乗った人生ベストウェイブは以下の写真。
今回の事故は世界中のサーフシーンで大きな話題となり、数々のプロサーファーが若手プロの死を悼んでいます。
バルバドス好きで知られる11×ワールドチャンピオンのケリー・スレーターもその一人で、5歳の頃のザンダーと撮影した写真と共に、追悼の意を表しています。
サーフィンに怪我は付き物ですが、命を落とすほどの事故はあまりに悲しく、家族の気持ちを思うとやり切れません。
ご冥福をお祈りいたします。
----------