ハワイへとビッグスウェルが押し寄せた2018年1月中旬。
マウイ島ジョーズ(現地名:ピアヒ)ではビッグセッションが行われる中、一人のサーフィンフォトグラファーがインサイドで瀕死経験を味わう事に。
今回の動画は、サーファー誌フォトグラファーのライアン・クレイグのジョーズ体験に関する内容をお届けします。
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サーフィンフォトグラファーとしては名の知られるライアンは、ジョーズにビッグスウェルがヒットするということで急遽マウイ島へと飛ぶことに。
通常であれば、フォトグラファーはジェットスキーやボートを手配しての撮影となりますが、ギリギリでのマウイ島入り決定であったため、すでに手配不可の状況に。
そこで、何としてでも撮影したかったライアンが選んだ手段が、自らパドルアウトし、サーフボードに乗ってチャンネルからの撮影。
スウェルの周期が長いことからタイミングを見計らえば大丈夫だろうとの思惑からだそうです。ライアンの装備は、7'10"のソフトトップ(スポンジボード)、背中にはカメラ機材を詰め込んだバックパック、足にはフィン。
しかし、それほど甘くないのがジョーズ。インサイドでコテンパに巻かれて苦戦するライアンの様子を誰かが撮影していて、「Kook of the Day(今日の初心者)」としてネット公開され拡散されたのです。
動画のコメント欄では、「こいつ何考えてんだ?」やら「ジョーズはサーフィンを始めるのに良いスポットだね」と散々。
実際に崖の上から見ていたアルビー・レイヤーやビリー・ケンパーといったマウイボーイズからは、「GO GO」と煽られているのか励まされているのか分からない声を掛けられていたとか(笑)。
最終的にインサイドで波を喰らい続け、パドルアウトを諦めたライアン。しかし、岸に戻るのも一苦労。波に乗ろうとすれば顔面からボトムの玉石に突っ込んでしまうので、波に乗らないように気を付け、波に弄ばれながら奇跡的に無傷で生還。
海上がりにはギャラリーから叱られる一幕(危ないという意味で)もあったそうですが、マウイボーイズからは「今日一番のショーだったぜ」と爆笑の中、ハイファイブ(日本語のハイタッチの意味)で迎えられたそうです。
個人的な意見としては、もちろん無茶な行為であることは間違いなく、サーフィン業界関係者なら炸裂した日のジョーズのインサイドがいかに強烈が確実に知っているはず。
にもかかわらず、パドルアウトを試みたという度胸がとんでもないですし、諦め切れなかったフォトグラファーとしての情熱の強さを感じました。
絶対に真似しちゃいけないし、誰も真似しようとは思わないはずですけど…。
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参照記事:「An Acclaimed Surf Photographer Landed on ‘Kook of the Day’ with This Jaws Paddle out Fail」