波のサイズがビッグウェイブサーファーにとってそれほど大きいとは言えない25フィートだった25日(日曜)のポルトガルのナザレ。
ちょうどパーフェクトチャプター開催翌日のことで、シーズン終盤のナザレを楽しもうとロス・クラーク・ジョーンズ(51歳)が海に入ると危険な状況に陥ることに。
今回の記事は、ナザレで生命の危機に瀕したロス・クラーク・ジョーンズの映像と本人が口にしたストーリーをお届けします。
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2001年のエディイベントで優勝したりと、輝かしい実績を誇る有名ビッグウェイブサーファーであるロス。そんなロスにとって、スモールサイズでのセッションで起こった今回の危険な体験。
事の始まりは、25日のセッションで乗った一本目の波でのワイプアウト。波に30秒ほど巻かれていたというロスは、海中で強烈なカレントに掴まり、海面に浮上した時は岩場の目の前だったと言います。
ロスはトウインサーフィンをしていたので、通常であればジェットスキーに乗ったトウインパートナーがすぐに救助に来るのですが、岩場となれば座礁してしまうのでジェットスキーでの救助は不可能。
実際にはパートナーであったカルロスは大海原でロスを見つけ出すことができず、他のジェットスキードライバーも探したのですがロスの姿を捉える事ができなかったそうです。
何にせよ、ロスがサバイブするには自力で海から上がるしかありません。何とか岩場をよじ登ろうと試みるものの、押し寄せる波に足元をすくわれて岩場に叩き付けられては、引き潮で岩場から引き離されての繰り返しとなったロス。
完全に成す術を失ったロスでしたが、そんな時に若かりし頃の記憶がフラッシュバック。その記憶とは、ビーチで岩場の裏に隠れて波の直撃を避けていた思い出で、実行してみることに。
岩場の影に隠れながら呼吸を整えることおよそ1分。セットが岩場にヒットし、引いた瞬間を見計らってロスは岩場を駆け上がり、脱出に大成功。
軽い脳震盪に足が骨折した恐れがあるものの、大事には至らず、無事生還を果たすことになりました。
今回の件を受けてロスは「今日みたいに波が小さいと油断しがちだけど、それが大事故に繋がるんだ。良い教訓になったよ」とコメントを残しています。