サーフィンがオリンピック競技として開催されることが決まってから、各国が東京五輪でのメダル獲得を目指して動いている現在。
しかし、国によってはオリンピック種目としてのサーフィンに力を入れない国も。
今回の記事は、イギリスのオリンピックチーム事情に関するニュースをお届けします。
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先日オーストラリアのサーフィンオリンピックチームが、ケリー・スレーターのウェイブプール「サーフ・ランチ」でトレーニングセッションを行うニュースをお届けしました。
サーフ・ランチ貸切は相当な金額になると思いますが、サーフィン大国オーストラリアなので潤沢な資金があるのでしょう。一方、現在CTサーファーを輩出していないイギリスは?
イングランド、スコットランド、ウェールズ、チャネル諸島から成るイギリスチーム。正式には「GB(Great Britain)」となります。
そのイギリス出身サーファーとしてワールドツアー入りしていたサーファーを振り返ると、直近でも2002年のラッセル・ウインターが最後でしょう。
このような事情から、イギリスのオリンピックチームを管轄する団体が以下の声明を発表。
我々は資金調達のため、UKスポーツ(各オリンピックスポーツ団体への資金配分を決める組織)にあらゆるデータを提出しました。
そのデータと広範囲にわたる分析結果を踏まえ、UKスポーツは現状において2020年東京五輪においてイギリス人サーファーがメダル獲得の可能性は厳しいと判断しました。
また、サーフィンが東京五輪後となる2024年と2028年にもオリンピック競技となるのか確定していない事から、サーフィンへの投資は困難との見解を示しています。
非常にシビアな決断ではあるものの、メダル獲得に焦点を当てた資金投入により、イギリスは1996年のアトランタオリンピックから6大会連続で夏季オリンピックにおける獲得メダル数増加という結果を残しています。
2016年リオ五輪では総獲得金メダル数はアメリカに次ぐ2位、総獲得メダル数ではアメリカと中国に次ぐ3位となりました。
最後に、メダル獲得の可能性が高いスポーツへの資金例としては、東京五輪に向けてカヌーは1,900万ポンド(約28億円)の資金が投入予定。また、平昌オリンピックのカーリングは550万ポンド(約8.1億円)だったとのことです。
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参照記事:「NO FUNDING FOR SURFING FROM UK SPORT AHEAD OF OLYMPICS」