現地時間2018年12月6日(ハワイ)、オアフ島ノースショアのサンセットビーチで開催されていたQS最終イベントでありトリプルクラウン第2戦「Vans World Cup of Surfing」が終了。
ワールドカップが終了したことで今年2018年度のQSランキングが確定し、五十嵐カノアがQSチャンピオンに輝くことになりました。
今回の記事は、五十嵐カノアのQSチャンピオン、ワールドカップの結果、最終QSランキングなどに関するニュースをお届けします。
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2018年QSチャンピオン:五十嵐カノア
CT(チャンピオンシップツアー)やQS(クオリファイングシリーズ)など、サーフィンをあまり知らない方もいると思うので、まずは少し説明から始めます。
CTとはWSL(ワールドサーフリーグ)が運営するコンテストサーフィン最高峰のツアーで、前年の結果に応じてメンズでは34名のサーファーが翌年のCT出場資格を得ます。いわゆるワールドツアーと呼ばれるものです。
QSはCTの2次リーグといった位置付けのツアーで、シーズン終わりの最終ランキングで基本的には10位までに入ったサーファーが翌年のCT入りとなります。
五十嵐カノアのこれまでのQSランクを見ると、CT入りを決めた年となる2015年は7位、2016年は5位、2017年は3位と年々ランキングを上げ、今季2018年は1位でついにQSチャンピオンとなりました。
昨年のQSチャンプであり、今年はQSランク2位となったのがグリフィン・コラピント。グリフィンはワールドカップでファイナル進出を果たし、もしも優勝していたらカノアはグリフィンに逆転される結果となるのでハラハラしましたが、グリフィンがワールドカップ4位となったことでカノアのQSランクトップが決定。
日本人サーファーとしてQSチャンピオンは初の快挙であり、常に成長し続ける姿には感動させられます。
2日前のSNS投稿では「運なんか信じない。努力と情熱だけが全て」とのコメントをしていて、まさに努力の賜物と言える結果ではないでしょうか。
ワールドカップ
ラウンド4からスタートとなった本日のワールドカップ最終日。波は予報通りのビッグサイズの中、カイアス・キングやウェズリー・ダンタス(元CTサーファーのウィゴリー・ダンタスの弟)など若手の活躍も目立ちました。
しかし、最終的にファイナル進出を決めたのは、イズキール・ラウ、ジェシー・メンデス、ジョアン・ドゥル、グリフィン・コラピントと全員CTサーファー。
そんなCTイベントさながらのメンバーによるファイナルを制したのは、ローカルハワイアンであるジークことイズキール・ラウ。ワールドカップ優勝は2013年振りとなる2度目です。
今イベントが終了し、新たに発表されたトリプルクラウンの最新ランキングは以下の通り。
トリプルクラウン初戦はパーコことジョエル・パーキンソン、第2戦はジークの優勝となりましたが、意外にもランキングトップに躍り出たのはブラジリアンのジェシー・メンデス。
個人的には今季引退となるパーコにトリプルクラウンを制覇してもらい、有終の美を飾ってもらいたいのですが、果たしてどのような結末を迎えることになるのかパイプマスターズに注目です。
*ワールドカップ最終日ハイライト
2018年QSランキング
QS最終イベントが終わったことで、ついに確定となった2018年QSランクは以下の通り。
全ランキングはこちら
すでにランキング表にクオリファイのボーダーラインが記されているので、CTイベント最終戦の結果を問わず決定なのかと思いきや、あくまでも現CTランク20位のグリフィン・コラピントがパイプマスターズの結果でトップ22入りを決めた場合のケースです。
CTランクのトップ22、QSランクのトップ10とダブルクオリファイとなるのは五十嵐カノアとイズキール・ラウの2名。グリフィン・コラピントは可能性が高いものの未定。
そのため、基本的にはQSランクトップ10がCT入りですが、今季は11~12位(グリフィンの結果次第で13位)までのサーファーが繰り上げでクオリファイとなります。
来季のツアールーキーは、セス・モニーツ、ピーターソン・クリサント、デイヴィッド・シルヴァ、ソリ・ベイリーの4名。
CT返り咲きとなるのは、ライアン・カリナン、リカルド・クリスティ、レオナルド・フィオラヴァンティ、ジャドソン・アンドレの4名。
QSランク13位となっているジャック・フリーストーンの命運を握るのは、しつこいようですがグリフィンです。
まとめ
1年に渡る長いシーズンがようやく終わり、喜びに包まれるサーファーがいる一方、1ランク差でCT入りを逃したサーファーと様々。
同様なドラマは12月8日からウェイティングピリオドのスタートするCT最終戦「パイプマスターズ」でも起こります。
パイプマスターズではどのようなドラマが繰り広げられるのか待ち遠しいですね。
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公式サイト「WSL」