
2016年に米国テキサス州にてオープンしたモダンウェイブプール「Nランド」。
現在、主流となっているウェイブガーデン社の造波装置「ザ・コーヴ」の一つ前のモデルとなる造波装置を搭載したウェイブプールでした。
なのですが、同ウェイブプールは閉鎖することになり、跡地を購入することになったのはすでにケリー・スレーターのサーフランチを買収していたWSL(ワールドサーフリーグ)。
その後は何年も後沙汰がなかったものの、ようやく進展が見られることに。
今回の記事は、Nランド跡地に建設されている高級レジデンシャルサーフコミュニティ「Austin Surf Club(オースティンサーフクラブ)」に関するニュースをお届けします。
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ケリーが自身のウェイブプールとなるサーフランチを世界に初めてお披露目したのは2015年12月とちょうど10年前のこと。
あまりにもパーフェクトすぎる人工波に歓喜の声が上がり、すぐに造波装置のライセンス契約で世界中にウェイブプールが建設されていくと誰もが思っていたことでしょう。
なのですが、話は簡単には進まず、10年経った現在もデモ施設以外で一般オープンしたウェイブプールはアブダビの1つのみと言う意外な展開。
世界各地で建設予定が浮上しては消えていたので建設許可などが簡単でないことは分かっていたものの、そんな中でサーフランチの親会社となるWSLが2019年にNランドの跡地を購入することに。
すでにウェイブプールを営業していたNランドの跡地という事で、すぐにでもサーフランチ初となる商業施設になると見られたものの、その後は一切の動きが見られず今に至ったのですが、ようやく進展が見られました。
オースティンサーフクラブと言う名称で2024年12月から建設が進んでいる同プロジェクトは、完全プライベートメンバー専用と言う計画で進んでいるので、一般的な商業施設ではないとのこと。
いわゆるセレブ仕様のサーフコミュニティであり、入会金は150万ドル(2.3億円)~、住宅販売価格は250万ドル(3.8億円)~という事で、同コミュニティに属するには最低で6億円が必要だそうです。
興味深い点としては、サーフランチの大きな特徴はパーフェクトなロングウェイブとサーファーにとって理想通りの波ですが、人口波の発生インターバルが長かったりと商業施設向けではない点。
ですが、今回の施設ではメインのラインナップはお馴染みのサーフランチであるものの、サブのラインナップは少しサイズを落とした3~5フィートの人工波が15~30秒周期で発生可能な仕様になっていると言います。
今後の建設スケジュールとしては、来年2026年初頭までにケリーによる実際のライディング動画を公開し、2027年に完成予定とのこと。
いわゆるサーフランチの商業向けバージョンのラインナップも誕生するという事で、どのようなプールがお目見えする事になるのか楽しみにしたいところです。
サーフランチの今後の世界展開の指針になるかと思われるので。
参照記事「Inside the Kelly Slater-backed surf community coming to Austin」
















