沿岸開発が盛んなオーストラリアのゴールドコースト。海沿いには高層ビルが立ち並び、都市部とビーチの融合といった光景が当たり前となっています。その反面、自然破壊や環境面への影響といったマイナス面の影響も深刻に。

現在、ゴールドコーストのキラ(世界有数のサーフスポット)では、20億豪ドルも費やすヨット施設やカジノリゾートを包括した海港建設に対し、大々的な反対運動が繰り広げられています。

ワールドチャンプであるミック・ファニングやジョエル・パーキンソンも、ホームブレイクであるキラを守るため、SNSを通して建設反対の署名運動を訴えています。

ミックは「人工物を建設すると、自然な砂の流れを遮り、ただでさえ浸食が進んでいるビーチが消滅するよ。キラというワールドクラスの波が消失し、キラを目当てにやって来る人によって潤ってたローカルビジネスにも影響を与えるんだ」と、懸念を口にしています。

日本でも、鴨川の赤提が開発の影響で消失したりと他人事ではありませんね。ただ、自分の立場により、どちらの立場に立つのかが変わるので、とても複雑な問題だとは思います。

今回の映像は、各世代のサーファーが語るキラへの思いと、サーフ映像を織り交ぜた流れとなっています。いかに素晴らしい波がブレイクするのか、見てもらえば分かりますね。

ここ数年のツアー初戦のクイックシルバー・プロでは、キラが会場として使われ、大いに盛り上がっています。サーファーにしてもギャラリーにしても楽しめるサーフスポットだけに、個人的には今のまま残ってほしいなと思います。


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