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先月3月19日にアメリカの州としては初めて外出禁令を発令したカリフォルニア州。

当初はカリフォルニアでビーチは閉鎖されていなかったものの、外出禁止令発令後における初めての週末にローカルがビーチに大挙することに。

社会的距離も守られていなかったため、急遽エリア毎にビーチ閉鎖となり、さらには海に入ったら罰金を課せられるほどになりました。

その閉鎖されていたカリフォルニアのビーチですが、まだまだ制限はあるものの少しずつ開放の方向へと動き出しています。

今回の記事は、カリフォルニア州のビーチ開放への動きに関するニュースをお届けします。


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カリフォルニア州と一口に言っても、南はサンディエゴから北はサンフランシスコと南北に長く伸びていることから、エリアによって感染者数など一括りに語ることはできません。

そのため、主にビーチ閉鎖に関しては各地方自治体が管轄している側面が大きかったようです。大きな分類でトップにある国(連邦政府)に始まり、州(State)、郡(County)、市(City)と細分化されていきます。

そしてビーチ閉鎖に携わっていたのは、郡や市といったレベルにおいてのことで、先日お届けしましたが北カリフォルニアのサンタクルズ郡はイースターホリデー以外はビーチ閉鎖を行っていないといった違いがありましたね。

さて、カリフォルニアのサーフィンの中心地と言えばサーフ業界の本社などが集まる南カリフォルニアで、南カリフォルニアの一部エリアでビーチ開放のニュースが聞こえてきました。

ビーチ開放に至る理由としては、1カ月以上に及ぶ外出禁止令が功を奏し、新型コロナウイルスの新規感染者数の増加が収まってきているためです。

一方、新規数の増加は収まってきているものの、平均的な感染者数が圧倒的に多いニューヨーク市では、夏になってもビーチ開放は厳しいとの見解を示しています。

話を戻して、南カリフォルニアでビーチ開放の動きに最初に向かったのはサンクレメンテ市。サンクレメンテ市は4月25日から市が管轄するビーチを開放すると発表しています。

サンクレメンテに続いたのはサンディエゴ郡。サンディエゴ郡のビーチ開放は、週明けとなる4月27日からとのこと。

ここで興味深いのは、先ほど触れた行政の管轄区分。各ビーチパークの正式名称をチェックすると分かると思いますが、ビーチパークの前には管轄を示す「State」や「City」と記されています。

つまり、サンクレメンテ市はシティビーチパークを開放するものの、ステーツビーチパークは管轄違いのため、閉鎖されたままだそうです。

サンディエゴ郡の場合は、郡としてはビーチ開放にオッケーですが、判断を下すのは各市とのことで、サンディエゴ郡の市が管轄するすべてのビーチが開放されるのかは不明です。

さて、今回のニュースは一歩前進といった明るいニュースではあるものの、外出禁止令はまだ続いているので制限付きです。

ビーチ開放はあくまでもサーフィンなどといったエクササイズ目的という条件に限定されているので、社会的距離の順守をした上で、自宅と海の移動では寄り道はしないことが各自に求められます。

ウイルスとの長い戦いにおける人間の自由と言う点で、ようやく一歩を踏み出すことになるわけですが、このわずかながらの自由を享受しながら、これまでのように感染拡大が防いでいく事ができればと願っています。

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参照記事「County Opening Beaches for Swimming, Surfing on Monday; Requiring Face Coverings

参照記事「San Clemente Beaches to Reopen