オーストラリア出身のエースことエイドリアン・バッカン(31歳)。2006年にツアー入りを果たし、初年度は足首の負傷から欠場が続き44位と振るわなかったものの、負傷者向けワイルドカードを与えられた翌年からは安定した成績を残し、2008年と2010年には6位、7位と一桁台のツアーランクでフィニッシュしています。

ツアーイベントでの優勝は、ツアー生活3年目にフランスで開催された2008年度クイックシルバー・プロ、そして記憶に新しいのがタヒチで開催された2013年度ビラボン・プロ。いずれも、ファイナルでは11×ワールドチャンプのケリー・スレーターを破っての優勝を飾っています。

今でこそダークホース的な存在と思われがちですが、97年と99年にはワールド・グロメット・ジュニア・チャンプ、2000年と2001年にはオーストラリアン・プロ・ジュニア・チャンプという輝かしい実績を残しています。

私生活では、サーフィン大国オーストラリア出身なのでプロサーファーの知名度は高く、その知名度を生かして何かできないかと考え、精神疾患を患った若者を支援する非営利団体の大使を務めています。また、オーストラリアの環境、原住民アボリジニ、サーフィンの喜びを綴った本を出版したり、サーフ雑誌の記事を作成したりと、ライターとしても活動しています。


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