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Photo: WSL / TONY HEFF

2021年シーズンのワールドタイトル獲得により、自身の目標であった3×ワールドチャンピオンとなったガブリエル・メディナ「Gabriel Medina」(27歳)。

サーフシーンにおいて3回のワールドタイトル数は一つの大きな目安であり、過去を振り返れば3×ワールドチャンピオンが複数名存在します。

そのため、頭一つ抜き出る上でもガブリエルが4度目を目指すのが自然だと思っていましたが、来季2022年シーズンはツアーから離れる可能性があるとブラジルのメディアに示唆。

今回の記事は、来シーズンのガブリエル・メディナの動向に関するニュースをお届けします。


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まだ20代という若さでありながら、17歳でCT入りしたのですでにCT歴10年目というガブリエル。

これまでのCTイベント優勝は17回、ワールドタイトル獲得は2014年、2018年、2021年の3回となっています。

そんなガブリエルがブラジルメディアのインタビューにてサプライズ発表を行いました。

しばらくコンテストを考えることを止める必要があると思ってるんだ。

だって、食生活やルーティンなど僕がこれまで行っていること全てがコンテストにフォーカスを当てていて、だからこそ100%万全な状態でコンテストに臨むことができてる。

そんな生活を何年も続けることは結構きついんだよね。そこで休憩を取ろうかなって考える時が来たんだ。

この決断についてガブリエルは、まだ決定事項じゃなくて思案中とのこと。

なのですが、同メディアがWSLに問い合わせたところ、WSLとしてはガブリエルが2022年シーズンをスキップした場合、2023年シーズンのワイルドカードを与える予定だと返答したそうです。

このWSLの発表を聞く限り、ガブリエルが2022年シーズンを離脱する可能性は極めて高いように思えます。

さて、直近で言えば4度目のワールドタイトル獲得直後のカリッサ・ムーアによる2020年シーズンのイヤーオフ発表が記憶に新しいところではないでしょうか。

カリッサはツアーから離れて時間ができることで色々なプランを計画していたものの、新型コロナのパンデミックによる渡航制限で残念ながら全てが予定通りに進まなくなりましたが。

メンズサイドで言えば、3×ワールドチャンピオンのミック・ファニングが2015年にJベイでのシャークアタックやパイプマスターズ期間中に兄が他界したり不幸が重なり、2016年はスポット参戦にしていました。

ミックは本来は2016年シーズンを完全にイヤーオフにしたかったのですが、パイプで負傷した同じオージーであるオーウェン・ライトとビード・ダービッジのワイルドカードを奪いたくないとスポット参戦にしたというクールなストーリーがありました。

ミック以前であれば、3×ワールドチャンピオンのアンディ・アイアンズが2009年シーズン、当時6×ワールドチャンピオンであったケリー・スレーターが1999~2001年シーズンをセミリタイアという形でツアーから離れていました。

年齢的に考えれば、ミックとアンディは30代でのツアー離脱なのでガブリエルは早いように思えますが、カリッサやケリーとはほぼ年齢的には同じタイミングです。

まぁ、アスリートとしてのピークがメンズよりも早いウイメンズのカリッサや選手寿命が短かった年代のケリーと比べるのも比較対象にはならないかもしれませんが。

何はともあれ、現在圧倒的な強さを誇るガブリエルが抜けるとなれば、そのチャンスを得るCTサーファーがいるということで、どのような様相を呈することになるのか2022年シーズンも楽しみになります。

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参照記事「Medina indica possível pausa em 2022: 'Acho que chegou o momento'

ガブリエル・メディナの今年の過去記事