ワールドツアー第二戦の開催前日にあたる4月1日、奇しくもエイプリルフールに、11×ワールドチャンプのケリー・スレーターがクイックシルバーとのスポンサー関係解消を発表しました。
エイプリルフールのジョークかと噂が飛び交いましたが、ケリーによると、5年契約の満期がたまたま4月1日であり、翌日からのコンテストでクイックシルバーのロゴがない事で、様々な憶測が錯綜するのを避けるためだったとのことです。
今回の経緯は、何もクイックシルバーとの不仲によるものではなく、随分前から予定していたと言います。今後は、グッチやボッテガといった複数の高級ブランドを傘下に置いているケリング(ファッション業界の大手企業体で、サーフブランドではボルコムが傘下に入っています)とパートナーシップを組み、独自のブランドを作るとの事です。
ケリーに関してはこれまで、ウェイブプールや新たなワールドツアーを作るなど数々の話題が上がっていました。それらを実現するには、いくら有名であっても個人の力では限界があるので、組織を作る動きに向かったのかなと個人的には感じています。
今回のニュースは、サーフ業界にとって非常にポジティブな動向だと思います。ケリーのカリスマ性を持ってすれば、どんなムーブメントも起こせると思いますし。実際、過去にワールドツアーを去ったブルース・アイアンズは、ケリーが新たなワールドツアーを作れば参戦したいと言うほど、ケリーにはアンダーグランドなサーファーまでも牽引するだけのパワーがあるので。
今回の動画は、そんなケリーにクイックシルバーが捧げた映像となります。1990年に初契約してからの付き合いということで、寂しさもあるでしょうが、ケリーの新たな動向に期待するサーファーは多いのではないでしょうか。ケリーのブランドは、どんなサーファーのスポンサーになるのかなど、興味は尽きません。
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