現ワールドランク17位と、実力に反してコンテスト結果は振るわないジュリアン・ウィルソン(25歳)。今回お届けする動画は、ハーレー・プロのために南カリフォルニアにステイしていた際にローワーズで撮影されたものですが、この映像を見ると、なおさら不思議に感じてしまいます。

ジュリアンのライディングは、エアーといった派手なアクションが注目ですが、最大の特徴は、アクションを繰り出す前に見せる深いボトムターンだと思います。ボトムではこれでもかとレールを入れ続けてドライブさせるので、レールをリリースする時には爆発的なスピードが生まれます。

ジュリアンは元々ロングボーダーであったので、レールの使い方が上手いんだくらいにしか思っていませんでしたが、ハーレー・プロで開催されたヘリテージ・シリーズでのガーことブラッド・ガーラックのサーフィンを見て、オールドスクールのボトムターンも取れ入れたのではと感じました。

48歳のガーのライディングを見た時、非常に驚かされたのがボトムターンでのドライブとスピード。根本的に、モダンサーファーと異なるラインでフェイスを使いすぎる感じもしますが、爆発的なスピードを生み出すので、ジュリアンはこのボトムターンを使い、最先端ムーブを取り入れるという新旧ミックスのサーフスタイルを選んだのかと思います。

ジュリアンの派手なサーフィンに対し、90年代サーフムービー風のパンクロックも合いますね。アーティストは、カリフォルニアのインディーズレーベル「Fat Wreck Chords」を主宰するファット・マイク率いるパンクロックバンド「NOFX」。日本人パンクロックバンドの雄であるHi-STANDARDも、海外版CDは同レーベルからリリースしていましたね。


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