いよいよウェイティングピリオドがスタートしたワールドツアー最終戦のパイプマスターズ。現ツアーランクトップを走るガブリエル・メディナが、ブラジリアン初のワールドチャンピオンになるのかどうかを賭けた重要な一戦となります。
そこで、今回の動画は、ガブリエルにとってキーパーソンであるシェイパーのジョニー・カビアンカ、親友のミゲル・プポへのインタビューを通し、ガブリエルをテーマ毎に解剖してみようという映像となります。
・シェイパー
サーファーにとって欠かせない存在のシェイパー。ガブリエルのボードを削るジョニーは、マット”メイヘム”バイロスをもってしても、シェイプスキルではトップクラスとの太鼓判を押すシェイパー。ガブリエルのフィードバックを形にするジョニーは、とにかくスピードの止まらないボードを作るそう。特に、3:08~で示すようガブリエルの場合、通常のアクションはテール寄り、エアーの場合はノーズ寄りにスタンスが変わるので、そのサーフィンを支えるボードシェイプは並大抵ではないですね。
・仲間
若い頃から共に成長してきた親友のミゲル・プポ。家族ぐるみの付き合いをしてきたミゲルとガブリエルですが、海でのトレーニングともなれば、まるでヒートさながらの本気モードになるそう。
・家族
昔と違い、孤独にツアー生活を送るのではなく、家族のサポートを受ける事が多くなった現在のブラジリアンサーファー。とりわけ、さほど社交的ではないガブリエルにとって、家族は大切な存在。ツアーイベントでは、いつも義理の父親であるチャーリーが見守っているのが印象的です。
・神様
チョープーでの優勝インタビューで、母親から神様よりも偉大な存在はいないと言われたというガブリエル。ミゲルによると、ブラジリアンは貧しい家庭の出身者が多く、何かにすがる思いから神様を信じていると言います。
・周囲からの妬み
アメリカ人やオーストラリア人が主体のASPで、ガブリエルは自身が体験したことのないほどのビッグウェイブにおいて、ケリーを破ったことで妬まれたとはミゲルの意見。続けてジョニーは、パパラッチがガブリエルに悪いイメージを付けるため、トレッスルズでのドロップインを報じたとのこと。9:50~からのエアーで人の上に着地するのは微妙な気がしますが・・・。とにもかくにも、それだけ注目が集まり、ネガティブなコメントが増えるようになったのも有名になった証。ただ、ワールドチャンプになるには、サーフィンの上手さだけではなく、何事にも動じない強靭な精神力も求められるのですね。
この動画を見ると、ガブリエルには是非ともワールドチャンピオンに輝いてもらい、ブラジリアンの希望の星になって欲しいと感じました。果たして、運命がどう転がるのか、パイプマスターズから目が離せません。
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