2015年2月9日午前9:45頃、オーストラリアNSW(ニューサウスウェールズ)州バリナ(Ballina)のシェリービーチ(Shelly Beach)でシャークアタックが発生しました。
バリナは、日本人サーファーにも馴染み深いバイロンベイから40キロほど南に位置しています。被害者となったのは、現地複数メディアによると現地在住の41歳日本人男性ということです。
ラインナップにいる時にシャークアタックが発生し、両足を失った被害者を助けようと、周りにいたサーファーが岸まで連れ戻したそうです。
しかし、出血多量により、すでに息を引き取っていたと言います。サメのサイズは、推定3.5~4メートルほどだそうです。
実は、本日のシャークアタックに先立つ昨日2月8日、シェリービーチから20キロほど北に位置するセブンマイルビーチ(Seven Mile Beach)でも、シャークアタックが発生していました。
ただし、こちらは生死に関わるものではありません。被害者は、早朝サーフィンを楽しんでいたジャベツ・ライトマン「Jabez Reitman」(35歳)。
シャークアタック発生時、ジャベツはイルカが背中にぶつかったと思ったそうです。しかし、傷口と出血の度合いを見ると、これはシャークアタックだと思い直し、海から上がり、自分で車を運転して病院まで行ったそうです。
バリナでは過去にもシャークアタックで命を落としたサーファーがいます。今回の事件発生地であるシェリービーチの南に位置するメインブレイクのノース・ウォール(North Wall)にて、2008年に10代の少年が犠牲になっています。
また、NSW州全域に目を向けてみると、2月半ばから開催されるQSイベントの会場となるニューカッスルのミアウェザービーチ(Merewether Beach)では、今年1月に沖合で複数のホホジロザメが目撃され、9日間に渡って周辺ビーチを含めて閉鎖されています。
これまではWA(ウエスタンオーストラリア)州で、被害拡大を防ぐためにもサメの殺処分が必要との議論で賛否両論となっていましたが、そんな最中に東海岸で発生した今回のシャークアタック被害。
現在真夏のオーストラリアでは、海水温の上昇により、サメの活動が活発になっているとも言われています。