現地時間2月15日(オーストラリア)、NSW(ニューサウスウェールズ)州マンリーで開催されていたハーレー・オーストラリアン・オープン・オブ・サーフィン(Hurley Australian Open of Surfing)が終了しました。優勝は、メンズがコロへ・アンディーノ、ウイメンズはローラ・エネヴァーという結果です。
同イベントはQS6,000イベントなので、QSイベントの中では2番目に高いグレードとなります。最もグレードが高いのは10,000。ちなみに、この数字は、優勝者が獲得するQSポイントとなり、シーズン終わりに各サーファーのトップ5となるQSポイントの合計によりランキングが決まり、トップ10入りしたサーファーがWCT入りを果たします。
ワールドツアー初戦の前哨戦とも言われる同イベント。理由としては、2月28日からウェイティングピリオドのスタートするツアー初戦の開催地が同じオーストラリアであり、ツアー初戦前に開催されるQSイベントの中では最もグレードが高いので、WCTサーファーにとって久しぶりに参加するコンテストの勘を取り戻す場となっているので、ビッグネームが揃います。
肝心な波ですが、現在真夏のオーストラリア。ボードショーツのみでサーフできるので、完全なサーフシーズン。しかし、日本同様、夏になると勢力の強い高気圧の影響で、なかなかサイズアップすることはないし、陸地の温度を下げるためにオンショアが吹きやすいと厳しいです。
実際、コンテスト前半戦はオンショアでフェイスの乱された腰前後といった波で進行していました。しかし、後半戦に入ると、波はセット頭くらいとなり、比較的当たりだったのではないでしょうか。
今回のコンテストでは、プロジュニアイベントも同時進行していました。そのプロジュニアを制したボーイズは五十嵐カノア。日本人としては嬉しい結果ですね。アメリカ以外でのWSL(旧ASP)イベントでは、初優勝だと言う事です。
カノア君は、国籍上はアメリカ人と言われていますが、個人的な意見としては日本との二重国籍だと思います。サーフィンのアメリカ代表となっているので、アメリカ国籍を持っている事は間違いありません。ただ、両親が日本人なので日本国籍も持っているはずです。
日本では二重国籍は認められていませんが、家庭の都合により二重国籍の場合、確か22歳までに本人がどちらかを選びます。言い換えてみれば、22歳までは面倒な手続きをする必要もなく、二重国籍の人がいると言う事です。
その仮定が正しいのなら、カノア君の活躍は、日本人によるものとも言えますね。本人はアメリカで育っているので、どう感じるのかは分かりませんが、応援してしまいます。ワールドツアー入りできる可能性が最も高いのですから。
ヒート結果や最終日までのハイライト映像といったコンテストの詳細をチェックするには、下記リンク先から公式サイトをチェックして見て下さい。
公式サイト「Hurley Australian Open of Surfing」
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最終日ハイライト
http://youtu.be/cbQyYrfCRe4
カノア君がプロジュニアで優勝した日のハイライト
(1:29~から一本だけファイナルでのカノア君のライディングが見れます)
http://youtu.be/gsy5P0cuigghttp://youtu.be/gsy5P0cuigg