現地時間6月16日(フィジー)、2015年度メンズWCT第五戦「フィジー・プロ(Fiji Pro)」が終了しました。波のサイズは、セットでトリプルオーバーヘッドほど。
2015年度第五戦「フィジー・プロ」&「フィジー・ウイメンズ・プロ」予告編
2015年度メンズWCT第五戦「フィジー・プロ」:初日ハイライト
2015年度メンズWCT第五戦「フィジー・プロ」:二日目ハイライト
2015年度メンズWCT第五戦「フィジー・プロ」:三日目ハイライト
2015年度メンズWCT第五戦「フィジー・プロ」:四日目ハイライト
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今イベントを制したのは、ファイナルでもパーフェクト20をマークしたオーウェン・ライト。昨日のパーフェクト20に続いての記録で、一つのイベントで2回もパーフェクトヒートを演じたサーファーは、史上初の快挙でした。
クオーターファイナルからスタートした本日。今シーズンのイベント最終日は、オージーvsブラジリアンの構図が多く、今イベントでクオーターまで残っていたブラジリアンは、ツアールーキーのイタロ・フェレイラとウィゴリー・ダンタス。しかし、両者共にクオーターで敗退を喫しました。
ブラジリアンとは対照的に、ビッグコンディションの今回、強さを見せたのはオージー勢でした。ファイナルまで進出したのは、優勝したオーウェン、そして昨年のパイプマスターとなったジュリアン・ウィルソン。
ファイナルでは、前半からオーウェンが好調。7.50と9.60ポイントを早々に叩き出し、ジュリアンをコンボ(パーフェクト10を出しても逆転できない点差)に追い込みます。一方のジュリアンは、プライオリティ(波に乗れる優先権)を持ち、じっくりとセットを待つ展開に。
ファイナルでのドラマがスタートしたのは、ヒート時間残り5分でした。セットが入ってくると、まずはプライオリティを持つジュリアンが乗ります。残り数分ですが、ここでジュリアンがハイスコアを出せば、十分に逆転を狙える状況に持ち込めます。
ただし、ジュリアンが波に乗った事で、プライオリティはオーウェンに移動。当然誰もが、オーウェンはラインナップに残り、戻ってきたジュリアンをブロックする戦術を取ると考えたでしょう。そうすれば、今イベント優勝は、ほぼ確定ですから。
しかし、そんなセコい戦術!?を選ばなかったオーウェン。ジュリアンが乗ったセットの二本目に乗ったのです。優勝を確実にする手段を捨て、攻めたのですね。そして叩き出したのは、パーフェクト10。
その後、ラインナップに戻ってから再び波に乗ると、さらにダメ押しのパーフェクト10をマーク。ヒート終了間際、わずか3分ほどの出来事でした。攻める姿勢を崩さなかったことで、達成する事となった一つのイベントでのパーフェクト20×2という史上初の快挙。
ギャラリーを盛り上げ、自身も偉大な記録を残すという、まさにサーフィンの世界最高峰の舞台にふさわしいファイナルを演じたと言えますね。
今回の結果を受け、ツアーランクのトップ10は以下の通りに変動しました。
ランキングトップ2に変動はありませんが、優勝のオーウェンが3位、準優勝のジュリアンが5位へとランクアップ。また、ランク上位陣のポイント差が、かなり縮まりました。
一番のサプライズは、ツアールーキーのイタロ・フェレイラの8位。今シーズン前の過去記事にて、ビッグウェイブの強さは未知数と記しましたが、実際にはビッグウェイブにも強く、今回はクオーターファイナル入りを果たし、トップ10に食い込みました。
メンズの次なるイベントは、7月8日からウェイティングピリオドがスタートするJベイ・オープン。ジョンジョン・フローレンスが怪我から復帰してくるのか、気になるところですね。
イベントの詳細については、下記リンク先の公式サイトから参照して見て下さい。
公式サイト「Fiji Pro」
本日の結果
・ファイナル
1: Owen Wright (AUS) 20.00
2: Julian Wilson (AUS) 7.84
・セミファイナル
Heat 1: Julian Wilson (AUS) 11.50 def. Taj Burrow (AUS) 8.66
Heat 2: Owen Wright (AUS) 16.93 def. Jeremy Flores (FRA) 16.57
・クオーターファイナル
Heat 1: Julian Wilson (AUS) 17.36 def. Italo Ferreira (BRA) 17.00
Heat 2: Taj Burrow (AUS) 13.37 def. Wiggolly Dantas (BRA) 7.40
Heat 3: Owen Wright (AUS) 16.60 def. Joel Parkinson (AUS) 12.84
Heat 4: Jeremy Flores (FRA) 16.83 def. Kai Otton (AUS) 12.90
ハイライト
https://youtu.be/ID8j2UxY0Cs
1stパーフェクト10 byオーウェン・ライト
https://youtu.be/2Iho5OfsR6w
2ndパーフェクト10 byオーウェン・ライト
https://youtu.be/71bM0SJhejs