先月11月後半、メキシコでロードトリップしていた二人のオーストラリア人サーファーが一週間以上も行方不明になったというニュースがありました。
後に、二人が乗っていたであろうと思われる車が燃やされた状態で発見され、車内には遺体が二体残っていました。二人の家族は別人の遺体であって欲しいと願っていましたが、2015年12月1日、メキシコ政府がオーストラリア人サーファー二人の遺体であると発表。
今回の記事は、二人のオーストラリア人サーファーが悲劇に見舞われるまでの経緯について、海外メディアで報道されている内容をまとめてお届けします。
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二人はオーストラリアWA(ウエスタンオーストラリア)州出身の33歳。名前は、ディーン・ルーカスとアダム・コールマン。二人のトリップは、今回のトリップ前に暮らしていたカナダのエドモントンからスタートしました。
シボレーのヴァンに乗った二人は、カナダから車で南下していき、メキシコ本土へ突入。11月21日には、アダムのガールフレンドに会うため、彼女が暮らすメキシコのハリスコ州グアダラハラ入りしているはずでした。
しかし、11月20日午後10時、カボサンルーカスからトポロバンポへとカリフォルニア湾を渡るフェリーに乗った様子が最後の目撃情報となり、二人は行方不明となりました。
二人は、トポルバンポに到着後、夜通し車を走らせる予定だったと言います。しかし、二人が深夜ドライブを考えていたエリアは、メキシコでも最も危険なエリアの一つと言われるシナロア州。
同州は、シナロア・カルテルという残虐で知られる麻薬カルテルの本拠地であり、そんな地で音信不通の行方不明となりました。
その後の11月28日、シナロア州の道路脇で、二人が乗っていたのに似た車が燃え尽きた状態で見つかり、二体の遺体も車内で発見。そして昨日12月1日、その遺体が二人のものであると発表されました。
旅は、様々な経験をさせてくれたり、心を豊かにさせてくれたりと素晴らしいものです。ただ、どんなエリアであっても危険はつきもの。特にマフィアやゲリラが勢力を強めるエリアは尚更です。
決して、今回の二人が不用心であったと言うわけではありません。ただし、旅をする上で、楽しみながらも現地の最新情報を集め、細心の注意を払わなければならないと再認識させられました。
あまりにも悲しい結末を迎えた今回の事件。二人のご冥福をお祈りします。