1回のサーフセッションの時間ってどのくらいですか?大体2時間前後のセッション、波が良くて上がるに上がれなくても4時間くらいもすれば、一般サーファーなら疲れて休憩で上がってしまいますよね。
しかし、世の中にはとんでもなく長時間サーフする記録があります。それが、ギネス世界記録に認定されている最長時間サーフセッション。現在の最長記録は2011年に米国ニューカロライナ州でベン・ショーが樹立した29時間27分という記録。
今回の記事は、ギネス世界記録の最長時間サーフセッション記録を塗り替えるべく、南アフリカのポートエリザベスにおいて、ジョシュ・エンスリン(30歳)がトライした過酷な挑戦についてお伝えします。
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ジョシュがトライしたのは11月14~15日のこと。夏が間近に迫った南半球の南アフリカとは言え、日中と夜間では温暖の差が激しい季節です。
しかも、ジョシュが狙うのは29時間28分以上となり、丸一日となる24時間以上サーフするので、懸念されたのは夜間の時間帯。気温の低下はもとより、南アフリカではサメという存在も忘れてはなりません。
実際にチャレンジしたジョシュによると「二日間に及ぶセッションで、四季を感じたよ。最もキツかったのは夜中2~4時辺りだね。体が冷えきってくるし、疲労が溜まってきたから。波がサイズアップして、ひたすらドルフィンスルー(英語ではダックダイブ)したのも辛かった」とのこと。
想像するだけでも過酷なトライですが、ジョシュは見事に30時間11分というマラソンセッションをやり遂げました。非公式カウントながら、ジョシュが乗った波の本数は455本。およそ4分に一本乗ったという計算になります。
最低限のルールとして、全くの休憩なしでは体が保たないので、2時間毎に10分のみ休憩が認められていたと言います。後は、ギネス世界記録の判定員が1881分ものビデオをチェックして、正式にギネス世界記録として認定されるのかが決まります。
ちなみに今回のチャレンジ、ギネス記録更新だけではなく、チャリティイベントも兼ねていたとのこと。チャリティの内容は、南アフリカの恵まれないサーファーやストリートキッズにサーフ道具などを支援する団体「CYOH Surf Club」のため、資金を集めて寄付すること。
そのチャリティに関しては、3万ランド(現為替レートで23万円ほど)を集めることに成功したとの事です。