シービン Seabin

サーファーならば誰もが目にしたことのある海に漂うゴミ。海洋汚染に繋がるゴミ問題は非常に深刻で、現在、海には24.5万トンものゴミが漂流していると言われています。

以前に若き起業家/ボヤン・スラット(Boyan Slat)による海洋クリーンアップ運動についての記事を紹介しましたが、大規模なプロジェクトゆえに、実現に至るには時間がかかります。

19歳の企業家がチャレンジする海のクリーンアップ

今回の記事は、小規模なクリーンアップ運動ながら、手軽に導入可能な海のゴミ収集装置「Seabin(シービン)」についてお伝えします。


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Seabinプロジェクトを立ち上げたのは、オーストラリアWA(ウエスタンオーストラリア)州パースを拠点とするピーター・セグリンスキ(Peter Ceglinski)とアンドリュー・タートン(Andrew Turton)の二人。

幼い頃から海を遊び場にしていたアンドリューは、ビニール袋などといった海に漂うゴミに辟易とし、同プロジェクトを立ち上げることにしたと言います。

それでは、Seabinとは何か?英語でゴミ箱の事を「rubbish bin」や「garbage bin」などと言う通り、Seabinは海のゴミ箱といった感じの見た目と機能です。メカニズムの図は以下の通り。

Seabin シービン

Seabinは設置場所に工夫があります。沖合の大海原であれば、潮流が複雑であり、海の荒れ具合により、どこにゴミが流れていくのかは予測不能。そこで、防波堤などに囲まれ、潮の流れが一定となっているマリーナやヨットハーバーといった場所での用途がメイン。

これまで、マリーナやヨットハーバーでもボートを出して漂流ゴミの回収を行っていましたが、Seabinを設置すれば、自動で24時間稼働可能であり、ほぼメンテナンス要らず。また、小型であるので、どこにでも容易に設置可能です。

Seabinにはオプションとして、オイルと水の分離機能を設置することも可能。海でのオイル流出問題のニュースを目にすることもありますが、そういった問題にも一役買う存在となるかもしれません。

そんなSeabinですが、現在はクラウドファンディングを募っていて、すでに目標額に達しているので実用化の目処は立っています。商品自体は、2016年後半に3,825ドルでの販売を予定しているそうです。

リンク先「Seabinのクラウドファンディングページ

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