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Photo: WSL / MATT DUNBAR

波があれば7月25日から開催予定となっている東京五輪のサーフィン競技。

先日フォーマットに関して少し触れた記事をお届けしましたが、ようやくどのラウンドで何人ヒートやらラウンド1のヒート表などといった詳細情報が公表されました。

今回の記事は、東京五輪のヒート表およびヒート進行に関するニュースをお届けします。


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東京五輪サーフィンのフォーマット

まずは最も気になると言えるのが、どのようにイベントが進行していくのかと言う点。

ISA(国際サーフィン連盟)の発表によると、サーフィンのワールドツアーを運営するWSL(ワールドサーフリーグ)イベントとISAイベントのフォーマットをミックスさせた内容となっています。

実際のフォーマットは以下の通り。

・ラウンド1(non-elimination⦅イベント敗者が出ないラウンド⦆)
4人ヒートでヒート上位2名がラウンド3進出で下位2名がラウンド2へ

・ラウンド2
5名ヒートでヒート下位2名がイベント敗退

・ラウンド3~ファイナル
マンオンマンヒートとなる2名ヒート進行

イベント開催日の開催予定時間とヒート数

波のコンディションに左右されるサーフィンコンテストという事で開催日時はフィックスではないのですが、東京五輪サイトに記載された大まかな枠組みは以下の通り。

*7月25日7時~16時20分(イベント初日)
メンズ&ウイメンズのラウンド1~2(計14ヒート)

*7月26日7時~16時40分(イベント2日目)
メンズ&ウイメンズのラウンド3(計16ヒート)

*7月27日7時~14時20分(イベント3日目)
メンズ&ウイメンズのクオーターファイナル~セミファイナル(計12ヒート)

*7月28日8時~11時35分(イベント最終日)
メンズ&ウイメンズの3位決定戦とファイナル(計4ヒート)

ここまで詳細が発表されたのですが、残念ながらヒート時間に関しての発表はありませんでした。

ですが、開催予定時間を見る限り、おそらく各ヒートは35分進行になるかと思います。

そして4人ヒートとなるラウンド1のみは、開催時間を考えると40分ヒートなど少し長い設定になるのではないでしょうか。

ラウンド1のヒート表

オリンピック選考に関しては2019年CTランキングやISAワールドサーフィンゲームなどがあり、それぞれの優先順位を示すグレードがありました。

そしてグレードに応じて出場サーファーのシード順位が決められ、そのシード順に沿ってヒート表が組み込まれています。

分かりやすい例を挙げると、シード順トップは2019年ワールドチャンプのイタロ・フェレイラで、イタロのラウンド1の相手は、シード順最下位となる20位、そしてシード順中間の10位と11位といった感じです。

実際のヒート表は以下となります。

メンズ:ラウンド1

ヒート1:Italo Ferreira (BRA), Leo Fioravanti (ITA), Hiroto Ohhara (JAP), Leandro Usuna (ARG)
ヒート2:Kanoa Igarashi (JAP), Jeremy Flores (FRA), Miguel Tudela (PER), Frederico Morais (POR)
ヒート3:Kolohe Andino (USA), Julian Wilson (AUS), Lucca Mesinas (PER), Billy Stairmand (NZL)
ヒート4:John Florence (USA), Owen Wright (AUS), Manuel Selman (CHI), Ramzi Boukhiam (MAR)
ヒート5:Gabriel Medina (BRA), Michel Bourez (FRA), Leon Glatzer (GER), Rio Waida (INA)

ウイメンズ:ラウンド1

ヒート1:Carissa Moore (USA), Teresa Bonvalot (POR), Daniella Rosas (PER), Dominic Barona (ECU)
ヒート2:Sally Fitzgibbons (AUS), Brisa Hennessy (CRC), Mahina Maeda (JAP), Bianca Buitendag (RSA)
ヒート3:Stephanie Gilmore (AUS), Silvana Lima (BRA), Pauline Ado (FRA), Anat Lelior (ISR)
ヒート4:Tatiana Weston-Webb (BRA), Johanne Defay (FRA), Amuro Tsuzuki (JAP), Sofia Mulanovich (PER)
ヒート5:Caroline Marks (USA), Yolanda Hopkins (POR), Leilani McGonagle (CRC), Ella Williams (NZL)

ワールドツアーであれば、シード順トップのヒートは各ラウンドの中盤となります。

なのですが、オリンピックではヒート1にイタロが登場と言うのは、おそらく早いヒートの方が風が入る前のコンディションが良い時間帯という点が考慮されていると思われる点など興味深いです。

まとめ

いよいよ情報が出揃ってきたと言える東京五輪のサーフィン競技。

開催予定日時を見る限り、日が昇ればほぼ確実にオンショアが強まる真夏ということで、丸1日開催なんかは現実的ではないのですが…。

良くないコンディションでの開催となれば、プロであっても可能なマニューバは限られてくるので見応えと言う点は薄くなる事でしょう。

とは言え、開催となれば出場サーファーはみなメダルを目指して全力で取り組むことになるので、数々のドラマを楽しみにしたいところです。

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公式サイト「ISA