2016年2月10日開催予定でグリーンアラートの発令されていたオアフ島(ハワイ)ワイメアベイを舞台にした招待制ビッグウェイブイベント「Quiksilver in Memory of Eddie Aikau」。残念ながら、ストームの進路が突如変わり、キャンセルとなりました。
今回の記事は、エディイベントのキャンセルに関して、イベント名に使用されているエディ・アイカウの弟であるクライド・アイカウの声明などを交えながらお伝えします。
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現在66歳のクライド・アイカウ。1985/1986年シーズンにワイメアベイで初開催された際の同イベント優勝者です。2009/2010年シーズンの時も参加し、今回も参加予定でした。66歳で20フィート以上のコンディションに入るなんて信じられません・・・。
スウェル予報が急激に変化したのは前夜となる9日(火曜)18時以降とのこと。クライドは21時頃にワイメアへと車を走らせたそうですが、すでに相当数のギャラリーが集まっていたと言います。
「ハワイだけじゃなく、世界中からサポートされているイベント。エディが今なお、リスペクトされているなんて光栄だよ。エディの伝説が次世代にも受け継がれることは、私だけでなく家族にとっても誇らしいことさ」。
そんなイベント会場のワイメアですが、前夜から早朝にかけ、8,000名以上のギャラリーが集まっていたと言います。ただ、残念なことに自然の気まぐれにより、本日の開催は見送りとなりました。
さて、ビッグウェイブイベントでは、ギリギリまで波予報を分析して、これぞというタイミングでグリーンアラートが発令となります。大抵の場合、グリーンアラート発令のタイミングはイベント開催の48時間前。
そのため、会場から離れた国で暮らすサーファーにとっては、参加するのも一苦労。今回の場合、ヨーロピアンのジェレミー・フローレスは下記の投稿をSNSで行っています。
内容は「ハワイまでの26時間移動。火曜の夜遅くに到着予定だから、数日は不眠の日々になるね。でも、伝説の瞬間に参加できるからエキサイトしてるよ」との。
このように、ビッグウェイブイベント開催は、参加サーファーにとってもかなりハード。そのため、グリーンアラート発令となれば大抵は開催されます。しかし、今回のケースのよう、キャンセルとなることも稀にあるのです。
私が記憶している限りでは過去に一度、エディイベントがグリーンアラートからキャンセルした記憶がありますし、BWT(ビッグウェイブツアー)イベントでも昨シーズン、マウイ島ジョーズでのイベントがキャンセルとなっています。
残念なことではありますが、自然が相手なのでしょうがないですね。ただ、今シーズンのエディイベントのウェイティングピリオドは今月29日までで、エルニーニョ年なのでまだチャンスはあるかと思うます。
エディイベントはキャンセルとなりましたが、2月12日開催予定のマーヴェリックス(北カリフォルニア)でのビッグウェイブイベントは、スウェルが理想的な方角から入ってくる予報。
エディイベントと参加が重複していたサーファーも、エディのキャンセルにより万全の状態でマーヴェリックスに向かうはずなので、こちらに期待ですね。