ここ数年、シャークアタックに苦しめられてきたレユニオン島。2011~2015年の間で実に18件のシャークアタックが発生し、その内の7名が命を落としています。また、被害者の半数以上はサーファーやボディボーダー。
このような結果を受け、2013年、レユニオン島ではほぼ全ての波乗りが禁止される事になりました。ただし、今後サーフィンは禁止というのではなく、サメ対策ができるまで待ってくれとのこと。
そんなレユニオン島で今月2月、ついにサメ対策が完了し、サーファーが海に戻れる事となったのです。今回の記事は、レユニオン島サーファーにとって待望であったサーフィン再開の内容についてお届けします。
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サーフィン禁止となっていたレユニオン島では、サーフビジネスは商売にならないため、大打撃を受けていました。14件あったサーフスクールは2件に減少。
ただ、サーフィンはできないため、2件のサーフスクールは、安全なラグーンでパドルを教えるくらいだったと言います。そんな中、ようやくサメ対策が実行されたのです。
対策は、シャークネットとサメ監視装置の設置。ようやくレユニオン島のローカルサーファーは対策の施された海に入って良いとの許可が下り、先週末にほぼ5年振りとなるコンテストが開催されました。
同コンテストには、レユニオン島出身WCTサーファーであるジェレミー・フローレスも参加。コンテスト開始前、アウトには150名ほどのサーファーがパドルアウトしてサークルを形成。
そこでジェレミーは以下のセリフを口にしたと言います。「(最初のシャークアタックは)悪夢の始まりだった。レユニオン島サーファーは終わりだという人もいたけど、僕らは海に戻ってこれたし、決して諦めることはない」。
レユニオン島と言えば、2005年にはリップカールサーチのWCTイベントが開催されています。つまりは、ワールドクラスの波がブレイクするのです。そんな場所だけに、今回のサーフィン復帰は大きな一歩であり、再び海外からのサーファーが訪れる活気溢れるシーンへと盛り上がってもらいたいですね。