コンテストサーフィン最高峰のワールドツアーとなるWCT(ワールドチャンピオンシップツアー)。念願のWCT入りを果たしても、トッププロを相手にするとコンテスト結果が奮わないツアールーキーの存在は珍しくありません。
そんなシビアな世界において、順調な滑り出しを見せたのが、今年2016年シーズンのWCTサーファーの中で最年少の五十嵐カノア(18歳)。今回の記事は、五十嵐カノアのフリーサーフ動画、そして、デビュー戦となったWCT初戦でのヒート勝利後のインタビュー記事などをお届けします。
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WCT初戦ではラウンド2でキアヌ・アシン、ラウンド3でジェレミー・フローレスを破り、同イベントでは9位となったカノア。ツアールーキーと言えば、一コケの25位または二コケの13位となることが珍しくないので、快挙と言えます。
記念すべきWCTのヒート初勝利後、カノアのスポンサーであるレッドブルがインタビューを行っているので、一部内容について触れていきます。
ワールドツアー入りを果たして初のWCTイベントを経験したカノア。開催前まではずっと緊張していたと本音を漏らしています。理由の一端としては、これまでにトップサーファーと対戦した経験がなかったので、どこまで通用するのか未知数であったため。
サーフィンの調子は良く、信頼できるボードが手元にあったカノア。そのため、ヒートで勝ち上がれるかどうかは、カノアの頭の中、つまりは戦略が全てだったと言います。
これまでに培ってきた経験を生かし、ヒート中にカノアが下した一瞬一瞬の判断は間違いではなく、見事勝利を飾ることで、自分のやり方は正しかったと自信を持てたとのこと。
WCTイベントにおけるギャラリーの熱気については、少しヒートに集中しづらいほどの盛り上がりだと言います。しかし、ギャラリーの視線を集めてプレッシャーが掛かる状況が大好きと、生粋のコンペティター気質であることを口にしています。
鳴り物入りでWCT入りしたサーファーであっても、自分のリズムを掴んだり慣れるまでには時間を要するワールドツアー。そんな環境において、WCT初戦から冷静な試合運びでトップサーファーと渡り合えることを実感したと同時に、多くの事を学び続けているというカノア。
まだ18歳なので、サーフィンのスキル自体が伸び続けることは確実であり、どこまで成長を遂げていくのか楽しみですね。
参照記事:「Kanoa Igarashi opens up on his major league debut」
五十嵐カノアの過去記事は、下記リンク先からチェックして下さい。